• この拡張によりサウジアラビア国内での倉庫保管容量が89％、地理的な配送ネットワークは58％向上する。

Shane McGinley

ドバイ：Amazonはサウジアラビアで1,500名の新規採用と11の新たなビルの建設を計画していると発表した。

この拡張によりサウジアラビア国内での倉庫保管容量が89％、地理的な配送ネットワークは58％向上する。

国際的な複合企業であるAmazonは現在、リヤドとジッダに、3つのフルフィルメントセンターと呼ばれる保管倉庫、11のデリバリーステーション、2つの仕分けセンターを保有している。今年の終わりまでには、6つのフルフィルメントセンターと13のデリバリーステーションにまで増える予定だ。11の新しいビルがネットワークに追加され、古い施設は閉鎖、もしくは改修される。

今年のAmazonのこの投資は、多くを可能にする。保管倉庫の容量の強化、新たな配送パイプラインの開拓、古い建物の閉鎖、そしてより効率的に素早い配送と安定したサービスを顧客に提供することなどだ。2021年の末までにはAmazonのフルフィルメントネットワークは867,000平方フィート以上の面積へと広がるだろう。

シアトルを本拠地とするAmazonは、また、サウジアラビアの郵便局と10社のサービスパートナーからなるネットワークと提携する予定だ。

「これらの新規投資は、新規雇用を創出し地域の経済に貢献し、我々のサウジアラビアへのコミットメントを改めて表明することになる。テクノロジーやインフラへの投資はサウジアラビアのデジタル化政策の目標に沿うとともに、Amazonの個々の販売パートナーに世界規模のフルフィルメントを、顧客にはより幅広い商品選択とよりスピーディーな配送を提供できる」と、Amazon中東・北米担当部長プラシャント・サラン氏は発表した。

Amazonはサウジアラビアへの新規投資額及び現在の従業員数の内訳を公表しなかった。サウジアラビアのEC市場は、新型コロナウイルスの感染流行で人々が在宅してオンラインで買い物をせざるを得なくなったことにより急騰した。

リサーチ会社Statistaの発表したデータによれば、サウジアラビア全体のEコマースによる今年の収益は70億5100万ドルに達し5.38％の年間成長率で2025年には86億9700万ドルに達すると見込まれている。利用者数が最も多いセグメントはファッションで、ユーザーごとの平均収益は248.69ドルと推定される。

昨年末に広告プラットフォームCriteoがサウジアラビア国籍の900人のオンラインショッピングユーザーを対象に行った調査では、参加したサウジアラビア人の58％が店舗よりもオンラインでの買い物の方が快適だと答えた。サービスに関する検討事項にちては回答者の35％が配送料が決断に影響を与える大きな要素になると答えた。