
アラブニュース
ドバイ:世界最大の石油会社であるサウジアラムコは、2020年の利益が減少したことを受け、日曜日に750億ドルの年間配当を宣言した。
世界のエネルギー産業が、原油価格の下落と新型コロナウイルスのパンデミックの影響によるから脱却したことにより、2020年のアラムコの純利益は44.4%減の1,837億6,000リアル(490億ドル)となった。
サウジアラビアの証券取引所に上場している同社の売上高は、30.5%減の7,681億1,000リアルとなった。
アラムコのアミン・ナセル最高責任者は、「近年で最も困難な年であったが、アラムコは財務およびオペレーションの敏捷性を通じて独自の価値提案を行った」と述べた。
「このような試練の時期に優れた業績を達成できたのは、操業記録を更新し、世界のエネルギー需要を安全かつ確実に満たし続けた、従業員の揺るぎない精神とレジリエンスのおかげである」と述べた。
アラムコによると、2020年のアラムコの平均炭化水素生産量は、石油換算で1日あたり1240万バレルであった。これには原油1日あたり920万バレル(mmbpd)を含んでいる。
1年前のパンデミックによる最初のロックダウンに続いて、世界の石油需要が大幅に縮小したことは、急速に変化する消費者の需要に対応してビジネスを急速に再構築している国際石油企業にとって、大きな打撃となった。
「今後については、石油・ガスのポートフォリオを最適化するための長期的な戦略は順調に進んでおり、マクロ環境の改善に伴い、アジアでは需要が回復し、その他の地域でも明るい兆しが見えてきている。当社は、このパンデミックを乗り切り、強さを発揮することができると確信している」とナセル氏は述べた。
アラムコは、第4四半期に発行した国際債券のうち、50年物のトランシェが記録的な需要を達成し、当初の募集額の10倍の応募があったと発表した。