
リヤド:アラブ首長国連邦(UA)を本拠地とするエマール・エンターテイメントはドバイモールとブルジュ・ハリファを手がけた開発業者だ。同社はサウジアラビアのGOSIインベストメントベンチャーズと提携関係を組み、サウジアラビアでリールシネマのチェーン化を展開する。
「この提携によって、サウジアラビアのエンターテイメント市場へ積極的に参入拡大していく計画で、映画ファンはサウジアラビアのどこにいてもリールシネマを楽しめるようになる」と彼らは4月19日(月)に声明を出した。
「5年以内に、新たに20カ所で映画が楽しめるようになり、それらにはサウジアラビア各地における映画館および家族向けエンターテイメントセンターが含まれる」
提携者たちは今後5年間に約10億サウジリヤル(2億7千万ドル)を投資してサウジアラビアでリールシネマを立ち上げることを計画しており、第1号は12月にリヤドに登場予 定だ。
この発表があった日は、サウジアラビアで映画館が再度一般公開されるようになった日からちょうど3年目を数日過ぎたタイミングとなる。
初めての映画館は2018年4月18日に公開され、一番最近ではハイルに先週オープンし、10スクリーン、1,309座席を備えているとサウジプレスエージェンシー(SPA)が報道して いる。
サウジアラビアでは過去3年間で34の映画館が12都市でオープンしている。11企業に よって総計342スクリーン、35,000 を上回る座席が提供されており、まもなくさらに70の上映拠点がオープンすることになっている。
SPAによると、その3年間に約1,200万人分の映画チケットが販売され、映画館の営業に直接的に関わる職がおよそ2,500 創出されたという。
サウジアラビアの最初の国産映画館チェーンはMUVI シネマで、今月上旬8億2千万サウジリヤルの拡張プランを発表した。
同社は全国で今後12ヶ月に307スクリーンまで増やしていく意向で、新たに映画館23軒をオープンし、204スクリーン追加する予定だ。
この拡張プランは皮切りとして、リヤドに9カ所、ジッダに7カ所、タイフ、アルコバール、ハーミスムシャイト、アル=ハルジ、ブライダー、ウナイザにそれぞれ2カ所ずつ、各地初めてのMUVI 拠点をまもなくオープンする。
MUVI のCEOスルタン・アルホケイル氏によると、同社の2021年度の計画は当初の目標を「遥かに上回っている」という。
「サウジアラビア全体における潜在的なビジネス好機を確認し、シネマ業界の延びと現在のマーケットシェアを考慮した上で、当社は現在自信を持って23カ所に新拠点をオープンしようとしている。それらはすべて世界的にも最先端をいく映画館テクノロジーを駆使したものとなる」