



カテリナ・カダバシー、ドバイ
サウジアラビア初・サウジアラビア唯一のプライベートヘリコプター会社であるThe Helicopter Companyは、サウジアラビアに住む人たち、巡礼者、及び訪問者にこれまでより素早い移動手段を提供することを目指している。特にターゲットとなるのは、最近観光客向けに開放されたアクセスの難しい場所に行きたいという観光客だ。
隔年開催のドバイ航空ショーの会場で、ヤヒヤ・アル=ゴライビCEOは『Arab News』に対して、「9月に営業を開始しました。まずはVIPと高官に移動サービスを提供しています』と語った。
公的投資基金が100%出資するTHCは、すでに乗客を乗せて140回を超えるフライトを行なっている。
また同社は、プライベート送迎、緊急医療退避、及び観光客の移動のサービスも提供している。同社は病院や救急サービスとも連携し、陸路ではアクセスが難しいサウジアラビアの地域で支援を提供したり、ハッジやウムラの巡礼向けのフライトを実施している。
アル=ゴライビ氏は、THCの社員のほとんどを占めるほどサウジアラビア人従業員を多く雇用していることを、特に誇りにしている。
「現在65人以上の従業員がおり、その90%はサウジアラビア人です」とアル=ゴライビ氏は言う。航空整備士は全員サウジアラビア人で、操縦士もほとんどサウジアラビア人だと付け加えた。
特に現在事業拡大計画が練られており、ヘリコプターの機数を増やす必要が生じるかもしれないことを受けて、THCはサウジアラビア人の女性操縦士を雇用することで女性従業員を増やすことも計画しているとアル=ゴライビ氏は言う。
「現在提供中のサービスにはそれが必要なのです。小型ヘリコプター、中型ヘリコプター、大型ヘリコプター… フライトの要件や、そしてどの地域に展開するかによって変わってきます」とアル=ゴライビ氏は言う。
同社はまた、さらなる施設を建設してサウジアラビア国内で離着陸に使えるヘリパッドを増やしたり、自前のヘリパッドを用意しているビルやホテルに支援を提供したりすることを目指している。