
アラブニュース
リヤド: サウジ通信社が報じたところによると、サウジアラビアのエネルギー省が、総面積1,200万平米の2か所の土地それぞれに再生可能エネルギープラントを建設中だという。エネルギーの50%を自然エネルギーで賄う計画の一環だ。
これらの発電所は600メガワットの発電が可能となる見込みだ。サウジアラビア産業都市・技術ゾーン機構(Saudi Authority for Industrial Cities and Technology Zones)MODONを介して、ジェッダの第3工業都市(Third Industrial City)とラービグの工業都市に設置予定だ。
エネルギー省は発電の方法を多様化するため、ガスや再生可能エネルギーの割合を増やし、液体燃料をやめて天然ガスに置き換える取り組みを行っている。
同省の説明によると、国家再生可能エネルギープログラム(National Renewable Energy Program )は、民間企業の投資を呼び込める競合環境を作り、官民のパートナーシップを促進することで、最適なエネルギーミックスと電力部門の戦略的目標を達成するための主要な実現手段のひとつであるという。
また、これらのエネルギー技術や再生可能エネルギープロジェクトに向けた新しい産業の設立を促進することもプログラムに含まれるとのことだ。
今週、サウジアラビアの別の再生可能エネルギープロジェクトにも大きな進展があった。開発業者のACWA Power社を中心とするコンソーシアムが、1,500メガワットのスデイル太陽光発電所の資金調達に成功したのだった。この太陽光発電所は、単一契約の太陽光発電所としては世界最大となる予定だ。
同発電所は、サウジアラビア北部のスデイル工業団地に建設予定だ。また、サウジアラムコ傘下のSAPCO社がコンソーシアムに参加したことも発表された。これはサウジアラビア公共投資基金が主催する再生可能エネルギープログラムへの、同社の初の参加となる。