
リナット・ゲイヌリン(
モスクワ/ドバイ:8月のサウジアラビアの物価上昇率は2ヵ月連続で鈍化した。昨年7月の付加価値税の3倍への引き上げは、消費にほぼ影響しなくなっているものと見られる。
物価動向の指標として用いられる消費者物価指数(CPI)は、8月に前年同月比0.3%の小幅な上昇となった。
しかし、サウジアラビア統計総局(Gastat)のデータによれば、この物価指数の上昇率は、6月に記録した年率6.5%からの大幅な縮小となっている。
この縮小は、2020年7月からの消費者物価指数水準に強い上昇圧力を加えていた、付加価値税の5%から15%への引き上げの影響が薄れてきていることを示している。