
ニューデリー
日本の茂木敏充外務大臣は土曜日ニューデリーでインドのスブラマニヤム・ジャイシャンカル外務大臣と会談した。アジアやオセアニアの国々間で構想されている自由貿易協定について協議したとみられている。
茂木外務大臣はジャイシャンカル外務大臣に対し、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉から撤退するインドの計画を見直すよう求めたとみられている。
茂木外務大臣は会談の冒頭で、最も早ければ12月中旬に予定されている日本の安倍晋三総理大臣によるインド訪問を前に、両国関係一般について協議すると述べた。
また茂木外務大臣は、北朝鮮による弾道ミサイルの発射についても協議したいと述べた。
もし実現された場合、RCEPによって世界の人口の約半分、そして世界の貿易高と国内総生産の約30%を占める巨大な貿易圏が誕生することになる。
一方でインドは、2018年には中国に対して計約530億ドルの貿易赤字となっており、この赤字額の拡大を防ぐための交渉を完了させることの必要性を強調した。
11月上旬にタイで開かれたRCEPのサミットでは、インドのナレンドラ・モディ首相は、未解決の問題が残っており現時点ではRCEPには加わらないのが正しい決断だと述べた。
中国やその他の国はインドの参加がない状態でもRCEPの交渉を完了させることを望んでいるが、日本は全16ヶ国で合意に達することを目指している。
時事通信社