東京:日本の大手航空会社ANAホールディングスは29日、上半期の損失額が1160億円に縮小したと発表したが、通期の業績予想は下方修正し、当初予測の黒字から赤字予想に転換した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響による回復の遅れが背景にある。
上半期(4月~9月)は前年同期の2809億5000万円の赤字と比較すると赤字幅は縮小した。
2022年3月期の業績予想については、前回予想の営業利益280億円の黒字から、1250億円の赤字へと下方修正した。旅客需要の回復が従来の予想より遅れたことが原因としている。
今回の発表前、リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均では、通年業績予想は897億円の黒字と見込まれていた。
ロイター