
ジアド・サッバーフ
カイロ:サウジの2021年第3四半期の経済は、同国の石油生産高がこの1年間にわたって増加したことから、2012年以降最も速いペースで成長した。
統計総局(GASTAT)の推定速報値によると、サウジの第3四半期の実質GDPは、1年前の4.5%のマイナス成長と比べて、年率6.8%の成長となった。
石油生産活動は、7%減となった前四半期に続く2021年第3四半期は年率9%の上昇となった。これは、2019年第1四半期以来の石油生産活動の伸びとなった。
2021年の世界的な石油需要の高まりは、この伸びを後押ししたとGASTATは解説した。
一方、今日の発表によると、今年の第3四半期の非石油部門の活動の成長率は、前四半期に11.1%の高い伸びを記録した後、6.2%に和らいだ。
GASTATは、9月13日に8.4%と発表していた第2四半期の非石油部門の成長率を上方修正した。
加えて、政府部門の活動による生産高は、第2四半期の0.4%に対して、2.7%の増加となった。
これに比べて、GASTATのこれまでの推定値は2.3%だった。
季節調整済みの四半期ベースでは、第3四半期のサウジ経済は5.8%成長し、前四半期の1.1%から大幅に加速した。
これも急速に増加する石油生産が後押ししたもので、石油生産高は四半期ベースで12.9%の成長となった。
キャピタル・エコノミクスは、第4四半期および来年にかけて、サウジの生産のさらなる強化が見込まれると述べた。
生産高の増加が予測される主な要因は、OPECプラスによる生産割当量の引き上げ、新型コロナウイルス規制のさらなる緩和、サウジの財政政策が緩和される可能性があることなどだ。
ロンドンに本社を置く同社は、来年の経済成長率の予測も示した。
同社は、2022年のサウジ経済は7.3%拡大すると予想しており、これはコンセンサス予想の5%を上回っている。