
日経平均株価指数は24日、少し上昇した後に小幅反落して終えた。コロナウイルスのオミクロン株市中感染が東京で初めて確認された報道で投資家心理が損なわれたことによる。
日経平均株価は+0.25%まで上昇した後、小幅下落し28,782.59円(-0.05%)で終えた。週足では0.83%の上昇。
より広い銘柄をカバーするTopixは下落し1,986.78円(-0.13%)で終え、週足では+0.12%とわずかに上昇した。
「日経株価は東京のオミクロン市中感染確認の報道の後に下落に転じました。投資家は経済再開に関連する株を売りました」と岩井コスモ証券の投資調査部部長 有沢正一氏は語った。
「しかし、ほとんどの海外投資家は参加していなかったので商いは薄かったです。今日の弱い引けが、外国人が戻ってくる来週以降の市場に影響することはないでしょう」
強く上昇して取引を終えたニューヨーク市場を追って、日経株価は取引の始めはプラスで推移したが、これはオミクロン株を巡る状況に支えられていた。
ワクチン製造者のアストラゼネカとノババックスは、同社のワクチンはオミクロン株に有効だと述べている。英国のデータは、オミクロン株はデルタ株と比較して入院症例数が比例的に少ない可能性を示唆した。
しかし、公衆衛生専門家は新型コロナウイルス感染症との闘いはまだまだ終わらないと警告している。
日本では、東京でオミクロン株感染者が4人確認されたと報道される最中に、航空会社と鉄道の株価はそれぞれ0.59%と0.99%下落した。
日経平均株価の下落は、半導体製造装置メーカーの東京エレクトロンが+1.2%の上昇と空調機メーカーのダイキン工業の+1%上昇、メディカルプラットフォームのエムスリーが+1.15%上昇することで相殺された。
電話会社の日本電信電話が-2.16%、センサーメーカーのキーエンスが-0.55%下げたことで、Topixは押し下げられた。
ロイター