
菅義偉首相は28日未明、バイデン米大統領と電話会談した。同氏の大統領就任後は初めて。日米同盟の強化を確認し、北朝鮮の核・ミサイル開発など地域情勢について意見交換。新型コロナウイルス対策で協力していく方針で一致した。
両首脳は中国の動きを念頭に置いた「自由で開かれたインド太平洋」構想の実現、菅政権が重要課題と位置付ける拉致問題の解決に向けて協力することでも一致した。
米国の対日防衛義務を定めた沖縄県・尖閣諸島への日米安全保障条約第5条適用を確認。首相は電話会談終了後、記者団に自身の訪米について「コロナの感染状況を見つつ、可能な限り早い時期で調整していくことになった」と語った。一方、東京五輪・パラリンピックに関するやりとりはなかったと明らかにした。
首相は昨年11月、大統領選の結果が判明した段階でバイデン氏と電話会談した。
JIJI Press