
アラブニュース
いわゆる「アラビア楯状地(たてじょうち)」は、世界で切望されている鉱物や金属を見つけるための探索に最適な場所であると、業界を牽引する鉱業ビジネスマンが語った。
リヤドで開催された未来鉱物フォーラム(FMF)で、鉱山会社バリック・ゴールド社の社長兼CEOであるマーク・ブリストウ氏は、世界各国の政府に鉱山業への投資を増やすよう呼びかけた。
同時に彼は、米国や欧州などの「安全な地域」に戻っても、必要な鉱物の供給、特に銅が得られないことを投資家が理解する必要があると警告した。
ブリストウ氏は、サウジアラビア、エジプト、ヨルダンなど、中東・北アフリカの多くの国を含むアラビア楯状地と呼ばれる地質区は、「探査に値する場所であり、いまだ表面的にしか探査されていない」と述べている。
さらに、世界では「金属の市場需要が長く堅調に推移している」とし、次のように述べた。「銅は供給者の観点から見て最も困難な鉱物であり、また我々には投資家がおらず、鉱業鉱物ビジネス全体への投資において業界として遅れをとっています」
未来鉱物フォーラムは、30カ国以上の大臣、組織、鉱物採掘業界のリーダーたちが一堂に会する特別イベントである。
サウジ産業鉱物資源省が主催するこのイベントは、同国の『ビジョン2030』における鉱業の役割を強調することを目的としており、サウジ政府は鉱業を王国経済の第3の柱と位置づけている。