• ジェニン県アラバ出身のハデル・アドナン氏（44）は、イスラエル当局による逮捕と拘束に抗議して食事をとることをやめた
• パレスティニアン・プリズナーズ・クラブは、イスラエルがアドナン氏の要求を拒否したことは「死刑判決」であり、彼は「危険な」状態に陥っていると述べた

モハメッド・ナジブ

ラマッラー：80日間ハンガーストライキを続けているパレスチナの囚人は、健康状態の急激な悪化でいつ亡くなってもおかしくない、とパレスチナの情報筋は警告している。

ジェニン県アラバ出身のハデル・アドナン氏（44）は、イスラエル当局による逮捕と拘束に抗議して食事をとることをやめた。

パレスティニアン・プリズナーズ・クラブは、イスラエルがアドナン氏の要求を拒否したことは「死刑判決」であり、彼は「危険な」状態に陥っていると述べた。

アドナン氏が緊急医療の必要な状態であるにもかかわらず、イスラエル当局は彼の拘留を終わらせることも、家族の訪問を許可することも、恒久的に市民病院へ移送することも拒否している、と同クラブは述べた。

また、病院へ移送されるたび、医療支援を拒否したという口実で彼は刑務所に戻されていると付け加えた。

25日、ラムラ刑務所で弁護士と面会中にアドナン氏は意識を失った。彼は、その時に何が起こったのかを記憶していない。刑務所管理者は、病院へ彼を移送すると弁護士に告げた。

23日のビデオによる法廷審問では、イスラム聖戦グループのメンバーであるアドナン氏は何度も意識を失い、激しいけいれんに苦しんだ。

裁判所は、弁護士からの保釈要求を却下した。

アドナン氏は、彼がハンガーストライキを発表した2月5日以来拘束されている。イスラエル当局は彼を起訴したが、アドナン氏は速やかにこれを拒否した。

アドナン氏の妻は25日の記者会見で、病院に移送された後、夫の状態に関する情報は一切開示されなかったと述べた。

刑務所当局は、25日の正午に予定されていたアドナン氏の弁護士による訪問を延期した。

イスラム聖戦の指導者であるジャミル・アラヤン氏は、「イスラエルによる侵略が、囚人となっているアドナン氏を一方的に殺害することは許さない」と述べ、起こっていることは「処刑」に等しいと付け加えた。

ラマッラーにあるアル・ハク人権研究所のシャワン・ジャバリン所長はアラブニュースに対し、イスラエル当局がアドナン氏の保釈を拒否したのは、法律に従ってパレスチナ人に対応しなかったためであると語った。

「イスラエル軍の司法制度には、パレスチナ人に関して公正な裁判手続きは存在しないのです」とジャバリン所長は述べた。

ガザのパレスチナ人は、囚人への連帯を表すために座り込みを行った。

占領下のヨルダン川西岸地区の町トゥルカルムにある赤十字事務所の前で、イスラエルの刑務所に収監されているアドナン氏を含む人々を支援するため、そして行政拘禁や意図的な医療過失を行うイスラエルの政策に反対して、囚人の親族が多数集まり抗議を行った。

プリズナーズ・クラブによると、女性31名、子ども160名、そして1,000名を超える行政拘禁者とジャーナリスト19名を含む4,900人が、イスラエルによって拘束されている。病気を患い高齢の、何百人もが囚人となり、過酷な状況で拘束されているという。

また、400人近くの囚人が20年以上にわたり拘禁されているという。

囚人の数は日々増加しており、今年の初めから2,300人以上増えている。一方で、イスラエルによるパレスチナ領土の占領以来、逮捕されたパレスチナ人の数は、これまでに100万人を超えている。

パレスチナの囚人は、彼らに対して前例のない懲罰措置を公言しているイスラエルのイタマル・ベングビール国家安全保障大臣の到着以来、状況の悪化に直面している。