
リヤド:サウジアラビアの石油大手アラムコ社(Aramco)はサプライチェーンの回復力強化に取り組む中、国内産業奨励プログラム(IKTVA)フォーラム・展示会で50件の新規の契約に調印した。
今回の契約には、シュルンベルジェ社との気候変動へのリーダーシップとデジタル化に関する契約、キャメロン社、テクニップFMC社、ベーカーヒューズ社との機器現地調達契約、ラーセン&トゥブロ社との圧力容器製造のローカライゼーションに関するパートナーシップ契約などが含まれている。
アラムコはさらに、サザーランド・グローバル・サービシズ社とのスマートシティ・サービスのローカライゼーション契約、タナジブ・コージェネレーション・パワー社との淡水化契約、米ハネウェル社とのプロセス自動化ソリューションのローカライゼーションにおけるパートナーシップ契約にも調印した。
IKTVAプログラムにより、2021年のアラムコの国内サプライヤーとの支出は同プログラムが始まった2015年の35%から59%へと上昇した。
サプライチェーンが世界的に混乱する中、同プログラムは国内の価値創出、経済の長期的成長と多様化の最大化を促し、持続可能で世界的競争力のあるエネルギー部門をサウジ王国に育てることを狙いとしている。
アラムコのCEOアミン・ナセル氏は「新型コロナのパンデミックの結果を予想するのは不可能ですが、IKTVAはパンデミックがグローバルなサプライチェーンに引き起こした混乱に備えるために役立っています」と述べた。
同フォーラムは1月24日から26日の3日間に渡ってダーラン万博で開催され、アラムコの代表的な事業継続の取り組みにおける進展が示される。
このフォーラムは「経済的成功への道を開く」というテーマで開催され、全体的なIKTVAの業績、訓練、サウダイゼーション、女性の権利、輸出などの10のカテゴリーでアラムコの計画パートナーの実績を評価する。
ローカルコンテンツがサウジアラビア経済に1,000億ドル以上貢献しており、IKTVAは35ヶ国からサウジラビアへ540件以上の投資を呼び込んでいる。