アラシュード ・アブドラ
ジェッダ:サウジアラビアにて、Microsoft Teams上で、運輸業界のエネルギー消費を削減することを目的とした、日本の先進技術を紹介し、日本の経験を共有する、有益な情報に満ちた自動車エネルギーに関するセミナーが行われた。
今回のセミナーは、エネルギー効率を高めるためにこの分野で協働するという枠組みのもと、サウジアラビアと日本との相互協力の一環だ。日本の経済産業省が日本自動車工業会(JAMA)、省エネルギーセンター(ECCJ)、サウジエネルギー効率センター、ksnコーポレーションと共同企画したもので、ジェッダ市内のサウジアラビア日本自動車高等研究所(SJAHI)が主催した。
セミナーでは、貴重な炭化水素資源からの利益を得つつ、サウジアラビアおよび生態系に害を及ぼし得る気候変動に対処するという、サウジの一般的な政策に沿ったもので、同国の自動車エネルギー効率について触れられた。
エネルギー効率の分野における将来の専門家として、サウジの若者の役割を高めることを目的としたシンポジウムは、企業の燃料効率基準、燃費基準、ラベリング制度が発展する中、また同時に、経済的な運転方法を学ぶことがエネルギー効率と節約に不可欠であることから、女性の運転を認める決定に伴い消費者の役割がますます重要となってきている時でもある。
SJAHIのサリム・H・アル・アスマリー所長は、2016年1月にサウジの燃費基準が導入されたことを述べた。同国で2番目に大きな燃料消費部門におけるエネルギー効率は、議論されるべき関連テーマの1つである。この考えから、日本の経済産業省は世界最大の産油国の1つであるサウジで、このセミナーを開催した。
アル・アスマリー氏は、サウジアラビアはここ数年で急速な経済成長を遂げ、その結果、エネルギー消費量が増加していると付け加えた。サウジエネルギー効率センター(SEEC)は、このエネルギー効率の問題の重要性を考慮して設立され、評議会はエネルギー大臣のアブドルアジーズ・ビン・サルマン・ビン・アブドルアジーズ王子が議長を務めている。また同氏は、同センターが主に運輸と自動車技術部門にエネルギー効率基準を適用し始めていると報告した。
また彼は、雇用のサウジ化プログラム支援の観点から、日本が、サウジアラビアの若者に20年にわたり日本の自動車整備と技術を伝え、その高い技術力でサウジの経済成長に貢献してきた重要性を評価し、日本の経済産業省が今回のイベントをSJAHIで企画することを提案したと指摘した。