日本最大手の自動車メーカーであるトヨタは、世界の自動車産業を襲った半導体やその他の部品の供給不足により、今後3ヵ月間、国内生産を縮小する予定だ。
トヨタ自動車は日本での自動車生産を、計画と比べて4月に約20%、5月に10%、6月に5%縮小すると、広報の橋本史織氏が11日に発表した。
「リカバリープラン」のもと、トヨタは新型コロナのパンデミック関連の部品不足で失った生産台数を取り戻すため、4月からの生産目標を引き上げていたと、同氏は述べた。
「従って、生産台数はまだ高い水準にあります」と、橋本氏は述べた。「お車をお客様に一刻も早くお届けできるよう、引き続き全力を尽くします」
トヨタによると、生産台数の話題は、生産ラインやサプライヤーにおける「困難な状況」に対処するため、労使間で最近行われた協議で持ち上がったという。
状況は流動的なため、台数はまだ変わる可能性がある。トヨタは、具体的な数字やその他の詳細については明らかにしなかった。
セダンのカムリ、ハイブリッド車のプリウス、高級モデルのレクサスを製造するトヨタは、昨年日本で288万台の自動車を生産した。グループ企業であるトラックメーカーの日野と小型車メーカーのダイハツを含めると、日本での生産台数は合計389万台となった。世界では、トヨタ、日野、ダイハツで約1000万台を生産した。
世界の全ての自動車メーカーは、パンデミックの中、各地域でロックダウンやその他の規制が行われたため、サプライヤーでの生産の遅れによって大きな打撃を受けてきた。トヨタは、納車を数ヵ月待っている顧客を抱えている。
AP