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ウクライナ経由でのロシア産天然ガスの対EU輸送は安定を維持

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14 Mar 2022 04:03:36 GMT9
14 Mar 2022 04:03:36 GMT9

リナット・ゲイナリン

モスクワ:紛争が続くなか、ウクライナを経由してEUに向けられるロシア産天然ガスの輸送は、ほとんど影響を受けておらず、2021年水準のわずか6%減となっている。

ウクライナガス輸送システム運営会社 (GTSOU) のウェブサイトに掲載されたデータによると、2月24日から3月11日までの期間、同国ガス輸送システムに対するロシア産天然ガスの流入は、1日平均1億740万立方メートルで安定を維持していた。

ロシア軍とウクライナ軍の間の戦闘が始まった2月24日以降、ロシア産天然ガスの1日あたりの平均流入量は80%増加した。

興味深いことに、2022年の最初の2か月間、ウクライナのガスシステムに対するロシア産天然ガスの供給量は5,970万立方メートルに減少し、これは2021年の平均流入量を48パーセント下回った。

2021年におけるウクライナのガスシステムに対するロシア産天然ガスの1日あたりの平均流入量は1億1,410万立方メートルであった。

2月24日から3月11日までの期間におけるロシア産天然ガスの輸送量に関して、ウクライナのガス輸送からEUおよびモルドバへの1日の平均流出量は、2022年1月1日から2月23日までの期間と比較して、177%多い1億620万立方メートルであった。

GTSOUのデータによると、今後2日間(3月12日および3月13日)のロシア産天然ガス輸送用に予約されたパイプライン容量は、過去数日間とほとんど変わらない。

ロシアのガスプロムは、「ship or pay」(売り主が天然ガスを供給できない場合、一定の金額を支払う義務を売り主に課すというもの)という輸送契約に基づいて、ガス供給の一部をウクライナ経由でヨーロッパに出荷している。この契約では、ガスプロムはウクライナ経由で年間400億立方メートルの天然ガスを出荷する義務が定められている。

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