
岸田文雄首相は9日、神戸市の神戸液化水素荷役実証ターミナルを訪れ、世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」を視察した。この後、記者団に「脱炭素化には水素社会への移行、構築が大きな鍵になる」と指摘。「需給両面から導入、拡大を早期に促すための投資規模について大胆な支援策を講じたい」と語った。
運搬船は2月にオーストラリアから帰港した。水素の海上輸送は日豪の官民が参加する実証実験の一環で、豪州で採掘される石炭から製造した水素を液化して輸送した。
首相は神戸大バイオ生産工学研究室(同市)でバイオ技術研究も視察。微生物の遺伝子を改変し、二酸化炭素(CO2)を原料にプラスチックや繊維の材料をつくる「バイオものづくり」に関して説明を受けた。
時事通信