
日本の鈴木俊一財務相は21日、G7で最近の「やや急激な」円安について説明したと述べた。
国際通貨基金(IMF)の総会にあわせて開かれた主要7か国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に出席した鈴木氏は記者会見で、「G7の為替に対する基本的な考え方は維持されていると考えている」と述べた。
ただし、鈴木氏によると、為替動向はG7財務相会合の主要議題とはならず、世界経済とロシアのウクライナ侵攻に関する議論に焦点が当てられたという。鈴木氏は、最近の円の対ドル相場が20年ぶりの安値まで下落していることについて質問され、急激な為替変動は望ましくないと述べた。
日本銀行の黒田東彦総裁 (BOJ) は、ワシントンD.C.で開催されたG7にも出席し、為替相場の過度な変動が企業活動に影響を及ぼす可能性があると述べた。
黒田総裁は「為替はファンダメンタルズを反映して安定推移することが望ましい」とした上で、「日銀として為替の日本経済・物価への影響を注視していく」と述べた。
ロイター