
サンフランシスコ:Twitterによると、億万長者であるイーロン・マスク氏が同社を約440億ドルで買収することで合意に達したという。
世界一の富豪として知られるテスラCEOのイーロン・マスク氏は、Twitterが 「言論の自由」のプラットフォームとしてのポテンシャルを発揮しきれていないと考えているため、Twitterを買収したいと発言している。マスク氏は、ユーザーとの信頼関係を構築し、言論の自由という「社会的要請」に応えるために、民間企業として変革する必要があると説明している。
Twitterは売却完了後、株式非公開の企業になると発表している。
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— Elon Musk (@elonmusk) April 25, 2022
「Twitterには目的があり、世界全体へ影響する関連性がある」とTwitter社CEOのパラグ・アグラワル氏はツイートした。「我々のチームを心から誇りに思っており、この上なく重要な働きから刺激を受けている。」
マスク氏は自らを「言論の自由絶対主義者」と表現するが、これが何を意味するのかは明らかにされていない。最近のTEDのインタビューで億万長者であるマスク氏はTwitterについて、言論を規制する側ではなく、言論を許容する側に回ることを望むと述べている。マスク氏はツイートの削除について「非常に消極的」であり、概して永久的アカウント停止には慎重であると述べている。また、Twitterは世界中のマーケットにおいて、言論を統制する国内法に従う必要があることも認識している。
しかしマスク氏自身は、自身や自社を批判したソーシャルメディアユーザーを定期的にブロックしており、自身や自社について批判的な意見を書いた記者をこき下ろす目的でこのプラットフォームを使用してきた。
Twitterの取締役会は当初、「ポイズンピル」と呼ばれる買収防止策を制定したため、買収には法外なコストを要する可能性があった。しかし、マスク氏が465億ドルという提示額の裏付けとして用意した資金コミットメントの概要を説明すると、他に入札者も現れなかったため、Twitter社の取締役会はマスク氏との交渉を開始することとなった。
AP