4月の国内新車販売台数は、前年同月比14.4%減の29万9620台だった。10カ月連続のマイナス。長期化する世界的な半導体不足に加え、新型コロナウイルス感染が急拡大した中国・上海でのロックダウン(都市封鎖)に伴う部品調達難も響いた。
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が2日、発表した。内訳は、軽自動車以外の登録車が15.0%減の17万8761台、軽が13.4%減の12万859台。
3月下旬以降、上海でロックダウンが続き物流が混乱。一部メーカーの部品調達に遅れが出るなど、国内生産への影響も広がった。
大手8社のうち、SUBARUを除く7社が前年同月を下回った。既に5月の工場操業の一時停止を決めたメーカーもあり、先行きは見通せない。全軽自協の担当者は「受注状況は悪くないが、納車までの期間が長くなり、購買意欲が下がらないか心配だ」と話している。
時事通信