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OPECプラスは生産量目標を維持 小幅増産で合意

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06 May 2022 06:05:53 GMT9
06 May 2022 06:05:53 GMT9

アラブニュース

OPECプラス(石油輸出国機構および関係産油国)は5日、6月は日量43万2000バレルの小幅な増産計画を維持することで合意した。

ロイターによれば、ロシアのウクライナ侵攻や中国の新型コロナウイルス対策のロックダウンによる市場の混乱にもかかわらず、OPECプラスの公式会合の開始に先立ち、この決定が全閣僚により行われた。

この決定はその後、公式声明により正式なものとなった。

今回のOPECプラス会合はEUがウクライナ侵攻に対するロシアへの最も厳しい制裁措置として段階的なロシア産原油禁輸を提案した翌日に行われた。

会合前の発言で、ムハンマド・バルキンドOPEC事務局長は他の産油国がロシアの供給を肩代わりすることは不可能だと述べた。

「日量700万バレルを超えるロシアの石油等の輸出を他で補えないことは明らかだ。余剰能力は存在しない」と4日、バルキンド事務局長は強調した。

OPECは現在、2022年に世界の石油需要は日量367万バレル拡大すると予想している。これは前回の予想より48万バレル低い。バルキンド事務局長は中国のロックダウンが需要を抑制する要因となっていると指摘した。

「価格はすぐにも高騰する可能性がある」と、ライスタッド・エナジーの石油市場調査の責任者、ビョルナー・トンハウゲン氏が述べたとAP通信が報じている。

トンハウゲン氏は「石油市場はEUの石油禁輸の可能性を完全には価格に織り込んでいないため、法案が成立した場合、夏場にさらなる原油価格の高騰が予想される」と付け加えた。

ムハンマド・バルキンドOPEC事務局長 (File/AFP)

石油市場の反応

OPECプラスの発表を受け、5日の原油価格は高騰した。

サウジ時間の午後4時半現在、ブレント原油価格は1バレル=113.83ドル、WTI原油価格は1バレル=111.33ドルとなっている。

米国の増産要請

米国は繰り返しOPECに増産を要請してきたが、米政府との関係が緊張するなか、OPEC側は要請に応じていない。

西側のエネルギー監視機構である国際エネルギー機関(IEA)では先月、価格の安定とロシア問題による供給混乱をおさめるために、過去最大規模の石油備蓄の放出が合意された。

 

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