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ユニコーン企業輩出国を目指すUAE、自国スタートアップ企業の増加を推し進めていると大臣が発言

ドバイのTop CEOフォーラムで発言した、UAEのアーマッド・ベルフール・アル・ファルシ国家アントレプレナーシップ・中小企業担当大臣(AN Photo)
ドバイのTop CEOフォーラムで発言した、UAEのアーマッド・ベルフール・アル・ファルシ国家アントレプレナーシップ・中小企業担当大臣(AN Photo)
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19 May 2022 04:05:12 GMT9
19 May 2022 04:05:12 GMT9

ワエル・マフディー

ドバイ:ユニコーン企業――評価額10億ドル以上のスタートアップ企業――輩出国を目指すアラブ首長国連邦(UAE)は、自国民の起業家を増やすための支援を行っていると同セクターの開発担当大臣が述べた。

UAEのアーマッド・ベルフール・アル・ファルシ国家アントレプレナーシップ・中小企業担当大臣は、数年前の同国では大学卒業者のおよそ1.5%が起業し自らの事業に100%専念していたが、今やその割合は5%に急増したと述べた。

「事業を始めたいと考えているUAE国民の数は3倍に増えました。それがまずひとつだと思います。また、従業員が起業家に転身できるようなあり方と政策を、我々が見出していく必要があるというのがもうひとつの要素です」。ドバイで行われたイベント「Top CEO」の期間中、アラブニュースの独占取材に応じたアル・ファルシ大臣はそう語った。

UAEにおいて実業家に転身する国民の急増を加速させた背景には、新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)の影響で多くの「頭の良い」大卒者が仕事を見つけられなかったことがあると、アル・ファルシ大臣は付け加える。

有給休暇

アントレプレナーシップを推進するUAEの先進的な取り組みのひとつに、政府職員に1年間の有給休暇を与え、それぞれのキャリアパスに完全にシフトする前に起業家としての生活を経験し、自らの事業に注力できるようにするというものがある。

アル・ファルシ大臣は次のように語る。「その点について、我々は起業休暇政策を打ち出しました。これは、連邦政府で働いていて副業を持っている――彼らのことをサイドプレナー(副業家)と呼んでいます――UAE国民で、事業に集中する必要が出てきたけれど本業の安定も失いたくないという人が、給料の50%を受け取りつつ最大1年間の休暇を取れる制度です」

「その職員は自らの事業に集中し、1年後に今後どうするかを決断することができます」

ユニコーンを生み出す

UAEは、「起業国家」イニシアチブにおいてユニコーン企業に関する野心を明確に打ち出している。同イニシアチブでは、2031年までに評価額10億ドル以上のスタートアップ企業を20社誕生させるという計画が示されているのだ。

ユニコーン企業20社という目標についてアル・ファルシ大臣は、「要するに、ドミノ効果を考えると、最初に5~7社のユニコーン企業が誕生すれば、そこから先はあっという間だと私は思っています」と話す。

アル・ファルシ大臣はインドを例に挙げる。インドは少し前に100社目のユニコーン企業誕生という節目を迎えたばかりだが、スタートアップ企業に注力し始めたのはわずか14年前だとアル・ファルシ大臣は付け加える。

「インドは米国と中国に次いで世界で3番目に巨大なエコシステムです。しかし彼らが取り組みを始めたのは他の2国よりもずっと後でした。そのことは、最初のユニコーン企業が数社誕生することによる波及効果を示しています」

「たとえば、最初のユニコーン企業であるCareemの従業員や共同創業者の多くが、今では他のスタートアップ企業の投資家になっています」

こうしたスタートアップ企業に対して適切なエコシステムを創ることで、最終的にその中から多くのユニコーン企業が誕生することにつながるとアル・ファルシ大臣は説明する。

「資金調達、才能の確保、市場へのアクセス、他国との自由貿易協定(FTA)締結、いずれにせよそれら全てが、ユニコーン企業を生み出し育てることを促すエコシステム創りに資するようにすることが重要です」

新たな規制

UAEは新たな事業やスタートアップ企業を同国に引き込むための規制策定に取り組んでいると、アル・ファルシ大臣は明かした。

さらにアル・ファルシ大臣は、UAEが同地域において事業を始める際の第一の選択肢になれるよう、同国政府が最大限尽力していることも明かした。

「我々は現在、事業を始める人にとってUAEをより魅力的な国にするための規制を探っています。UAEは市場規模では一番ではないかもしれませんが、今事業を始めるには最高の市場です。ですから我々は、UAEが事業を始めるにあたってのベストな選択肢になれるよう、最大限力を尽くしています」。アル・ファルシ大臣はアラブニュースに対してそう語る。

アル・ファルシ大臣は、UAEが投資をしやすい環境であることを裏付けるデータとして、同国においてベンチャー企業の支援を受けたスタートアップ企業の42%が国外発であることを明かした。つまりUAEのスタートアップ企業の42%は、投資を求めて同国にたどり着いたということだ。

「同じく重要なのは、UAEで投資を受けたベンチャーキャピタルにおいて、50%以上を占めるのが国際投資家だということです。そのため、UAEにとって国際化の維持は非常に重要です。それが我々の強みであり、資質だと私は考えています」。アル・ファルシ大臣はそう続けた。

中小企業セクターについてアル・ファルシ大臣は、同セクターがUAEおよび世界全体にとって非常に重要だと話す。

中小企業は世界の雇用の3分の2を占め、世界GDPの50%以上を生み出していることをアル・ファルシ大臣は明らかにした。また、UAEは中小企業が進化・成長できる生産的な環境づくりに常に取り組み続けていることも付け加えた。

「我々は拡大に取り組んでいます。先週インドと締結した二国間協定のように、他国と二国間協定を結べば、中小企業にとっては拡大のしやすさが格段に上がります」。アル・ファルシ大臣はそう述べた。

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