Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • ビジネス
  • 「私の荷物をリゾートに送ってください」:TRSDCの新空港へようこそ

「私の荷物をリゾートに送ってください」:TRSDCの新空港へようこそ

現在の標準と異なり、RSIの旅行プロセスの全体的な運用計画では、一流の顧客サービスを保証し、シームレスで比類のない、手間いらずの体験を提供する環境を作り出す。
現在の標準と異なり、RSIの旅行プロセスの全体的な運用計画では、一流の顧客サービスを保証し、シームレスで比類のない、手間いらずの体験を提供する環境を作り出す。
現在の標準と異なり、RSIの旅行プロセスの全体的な運用計画では、一流の顧客サービスを保証し、シームレスで比類のない、手間いらずの体験を提供する環境を作り出す。
現在の標準と異なり、RSIの旅行プロセスの全体的な運用計画では、一流の顧客サービスを保証し、シームレスで比類のない、手間いらずの体験を提供する環境を作り出す。
Short Url:
01 Aug 2022 12:08:17 GMT9
01 Aug 2022 12:08:17 GMT9
  • このサウジビジョン2030プロジェクトの第一段階として、来年早々に最初のお客様を迎える予定

ワエル・マフディ

紅海プロジェクト(TRSP)で建設中の紅海国際空港で7月20日から21日にかけて行われた飛行試験は、サウジアラビアの観光と旅行の新時代の幕開けを告げるものである。

RSI空港は、もっとも近い既存の主要国際空港であるジェッダやメディナ

から車で5時間以上、もっとも近い地方国際空港であるヤンブやアル・ウラーからは2時間以上の距離にあり、国内外のお客様をこの新しいグローバル観光地の玄関口に連れてきてくれるだろう。

貴重なマングローブや岩礁がある、繊細な海岸沿いのラグーンや島々から20kmほど離れたRSI空港は、沿岸の砂丘と山の間の開けた平野に意図的に配置されている。

このサウジビジョン2030プロジェクトの第一段階として、来年早々に最初のお客様を迎える予定であり、空港の開発者は、旅行者の体験をユニークなものにしたいと意気込んでいる。

TRSPはそれ自体がユニークな再生型開発であり、大部分の陸地と海域は手つかずのまま残され、2040年までに環境保全上の純利益を達成するために慎重に選択された開発介入が設定されている。さらに、新空港のような支援インフラは、このプロジェクトを開発している紅海開発会社(TRSDC)のビジョンと価値観に忠実であり続けるために、慎重に取り組まれてきた。

TRSDC空港プロジェクトのエグゼクティブディレクターであるジョセフ・ストラトフォード氏は、キャリアのほとんどを中東での空港インフラ提供に費やしてきた土木・環境エンジニアであり、このプロジェクトの先頭に立って指揮している。

彼は国際空港の建設の経験をロンドン・ヒースロー空港の拡張に生かすため、5年間母国へ戻った。その後、サウジアラビアに戻り、次世代の航空建設を主導している。

ストラトフォード氏はアラブニュースの独占インタビューで、「紅海国際空港は、私がこれまで統率してきた空港の中では小規模な部類に入りますが、間違いなく最も象徴的で革新的で特別な空港です。その建築コンセプト、運営方式、そして顧客体験は、実にユニークです」と語った。

紅海国際空港は、もっとも象徴的で進歩的で特別空港である。その建築コンセプト、運営方式、そして顧客体験は、実にユニークだ。

ジョセフ・ストラトフォード氏

比類のない運用手順

現在の標準と異なり、RSIの旅行プロセスの全体的な運用計画では、一流の顧客サービスを保証し、シームレスで比類のない、手間いらずの体験を提供する環境を作り出す。 

たとえば、航空チームは、手荷物取り扱いに関する独自の運用コンセプトの導入に取り組んでいる。RSIの乗客は、手荷物受取所に寄って手荷物を受け取らなければと心配する必要はない。

「その代わり、乗客は到着ロビーにあるウェルカムセンターに案内されます。手荷物は最新鋭の手荷物処理システムによって専用の施設で処理され、選択した目的地で持ち主に届けられるまで、それぞれの手荷物を追跡できるようになっています」と、RSI空港の航空運営責任者であるアブドルアジーズ・アル・アブダン氏は述べている。 

この空港ではさらに、慎重かつ非侵入型のセキュリティ対策と手順を適用し、こうした業務に適用される規制要件に抵触することなく、顧客体験全体を向上させるのだ。 

さらに、RSIは中東・北アフリカ地域で初めて、かつ唯一の水陸両用水上飛行機が発着する空港であり、水上飛行場と連携している。 

この空港は、水上飛行機や小型の一般航空機の運航のための専用滑走路を備えており、紅海の目的地への直行便が可能である。 

「当社の航空チームは、民間航空局と緊密に連携し、水上飛行場、水上飛行機および水上滑走路に関する規制の枠組みを確立しました」と、アル・アブダン氏は述べている。

規制の枠組みは、水上飛行場の設立と運営を規定する一連の新しい安全規則GACA Regulations Part 137の導入と施行、およびレッドシー・エアサービス株式会社による水上飛行機と水上滑走路の運営に関する認証に合意することになった。

すべての賓客にとって最初に印象に残るのも最後に印象に残るのもこの空港なのだと述べる、RSIの空港インフラ担当副ディレクター、アマール・ガイス氏。

設計の素晴らしさ

RSIが他と違うのは、通常の民間空港とは異なり、高級な観光目的の空港であることだ。空港に到着してからホテルにチェックインするまでの移動サービスやホスピタリティサービスなどが、運用範囲に含まれている。

RSIで空港インフラ担当副ディレクターを務めるアマール・ガイス氏は、「この空港は紅海にある高級リゾートの延長であり、すべての賓客にとって最初に印象に残るのも最後に印象に残るのもここなのです」と述べている。

この空港は、効率的な空間計画のユニークな設計になっており、人間の介入を最小限に抑え、処理時間を最短にすることに加えて、発着プロセスをより少ないステップで完了できるようになっている。

この空港は、飛行手順や空域ネットワークを円滑にするために、主要なステークホルダーと提携している。

ステークホルダーは、GACA、サウジ・エアナビゲーション・サービス、空港航空コンサルタントのユナイテッドATS、フライナス、フライアディール、TRSDCオペレーションズ、レッドシー・エアサービス株式会社、空港請負業者のネスマ・アルマバニ・ジョイントベンチャー、水上滑走路コンサルタントのジェイコブズ、空港運営会社のDAAインターナショナルなどである。

かつてない可動性

リゾート地への地上・海上移動は、ガソリン車やディーゼルエンジン車ではなく、より持続可能な電気自動車を使用する予定である。

空港タクシーには、当初は従来型の水陸両用飛行機が予定されていたが、空港には専用の第二滑走路があり、水素を動力源とする水上飛行機や、eVTOLやeSTOLといった航空機技術をいち早く採用する予定になっている。

eVTOLは電動垂直離着陸技術、eSTOLは電動短距離離着陸型航空機の頭文字をとった略語である。

この取り組みにより、お客様とその荷物は、スタイリッシュで美しい景観のリゾート地へ、迅速かつ静かに、持続可能な方法で往復することが可能になる。

この空港タクシーターミナルは来年オープン予定であり、最初はお客様がホテルまで行けるように、空港タクシー、国内線、一般航空を組み合わせて利用される。象徴的なメインターミナルビルは、国際的な商業航空機能を備え、次々に行われるホテルの建設と運営に対応する予定である。

最近開始された飛行試験は、すべての新空港に必要なステップであり、特殊な機器を搭載した専用機が新しい滑走路を操縦し、視覚および計器の補助装置とシステムを試験する。さらに、それによってパイロットは多様な気象その他の条件下で安全かつ効率的に離着陸を行うことが可能になる。

責任ある強化

「この地域では近年、このような施設のきめ細かな建設が、取り組み方、計画、提供、運営の観点から、飛躍的に向上しています」とストラトフォード氏は説明した。

「これは、従業員、環境保護、プロセス、製品の品質、時間とコストの重要性を配慮するという文化に基づき、あらゆる面において実現しています。このようなプロジェクトが責任を持って遂行されるよう、我々チームも情熱を持って取り組んでいます」と彼は付け加えた。

ストラトフォード氏は以前、空港の建設に携わる1,800人のスタッフとともに、TRSP建設村住宅の宿泊施設に住んでいたが、今年、コースタル・ビレッジ・レジデンスに移った。そこでは、来年からの段階的な観光客へのリゾート開放に先立ち、TRSPの最終建設段階にあるTRDSCのオフィス、管理ホテル、アパート、ヴィラ、タウンハウスが、スタッフ、サプライヤー、訪問客を受け入れている。

「これまでのところ、高い水準を追求することが、空港施設の建設の納期と品質の鍵を握っています」とストラトフォード氏は述べている。「実際、この空港プロジェクトでは、休業災害のない安全な作業工数が900万時間を突破しました」

TRSDCの取り組みは、航空開発が経済成長の重要な実現手段であり、環境と持続可能性への影響と課題に焦点を当てるべきであるという国や業界の指導者の指令に沿ったものである。

「形状と機能において象徴的で先進的な施設を提供するだけでなく、我々は最初から持続可能性と環境を考慮してきました」とストラトフォード氏は付け加えた。

「この飛行場の建設では、請負業者が影響評価、許可、監視、報告には真剣に取り組み、私がこれまで見てきた中でもっとも高い水準を満たして期待に応えてくれました。それはこのチームの文化、誇り、情熱、プロ意識、配慮の賜物です」

旅客ターミナル施設の建設は進行中であり、建物の構造および外壁のパッケージが発注され、開始された。TRSPは空港も含めて完全にオフグリッドであり、電力は太陽光発電所と世界最大の蓄電池設備でまかなわれる。

高評価の取得

さらに、空港旅客ターミナル施設は、業界をリードするLEED(エネルギーと環境をリードする設計)に準拠している。LEEDは、米国グリーンビルディング協会が建物の持続可能性と資源効率を測定するために使用している評価システムである。

「我々はプラチナ評価に向けて高みを目指してきました」 とストラトフォード氏は強調した。「建設と運用を通じて確認される詳細設計段階の予備評価では、ゴールド評価以上に向かっていることが示唆されています」

「我々は、要求事項、材料・方法・設備の選択、エネルギー・資源の削減と再利用を推進してきました」と彼は付け加えた。

理論的には、航空業界の脱炭素の取り組みの約15%は地上の空港インフラに関連しており、残りの85%はジェット機とフライトに関連している。

「我々は、航空業界の持続可能性と脱炭素の取り組みにおける我々の役割、そしてその時々の活動や技術で何ができるかを意識していますが、同時に、新しい技術や活動を促進するために何ができるかを考えています」とストラトフォード氏は説明した。

特に人気
オススメ

return to top