ベイルート: レバノン治安筋によると、ヒズボラ戦闘員6人が火曜日のイスラエル攻撃で死亡、同グループはイスラエル北部への攻撃と低空飛行のイスラエル軍機がベイルート上空で防音壁を破ったと主張している。
ヒズボラは、10月7日のパレスチナ過激派によるイスラエル攻撃以来、同盟国ハマスへの支援としてイスラエルとほぼ毎日銃撃戦を行っている。
この1週間、イランとその同盟国は、イスラエルを非難したハマスの政治指導者イスマイル・ハニヤ氏がテヘランで殺害されたことへの復讐を誓い、それ以前にもイスラエルの攻撃によってベイルート南郊でヒズボラの最高軍事司令官フアド・シュクル氏が殺害されたことで、緊張は急上昇した。
レバノン保健省によると、南部の都市ナバティエに近いメイファドゥンという町の民家をイスラエルが襲撃し、5人が死亡、アデイセ地区でもイスラエルによる空爆で1人が死亡した。
両地点での死者は「ヒズボラ戦闘員」であったと、ある治安筋がAFPに語った。
ヒズボラは5人の戦闘員が死亡したと発表したが、死亡場所は明らかにしなかった。
イスラエル軍は、空軍がナバティエ地区のヒズボラの軍事施設を攻撃したと発表した。
ヒズボラは火曜日、イスラエルの陣地に対するいくつかの攻撃を主張し、その中には海岸沿いの町アクレの北にある兵舎を狙った「爆発物を積んだ無人機」による攻撃も含まれていた。
イスラエル軍は、「レバノンから多数の敵対的無人偵察機(ドローン)が横切ったことが確認された」と述べ、アクレ近郊のナハリヤの南で「数人の市民が負傷した」と付け加えた。
その後、最初の調査によると、迎撃ミサイルの1つが「目標を外れ、地面に命中し、数人の市民が負傷した」と述べ、「事件は検証中である」と付け加えた。
イスラエルのマゲン・デイヴィッド・アドム救急隊は、救急隊員が “30歳の男性が重体、30歳の女性が榴散弾による軽傷から中程度の状態 で治療にあたっている”と述べた。
ヒズボラは、イスラエル軍によれば、ドローン攻撃は月曜日に南部のエバ村を空爆し、同グループのエリート部隊であるラドワン部隊の司令官を標的にしたことに対するものだと述べた。
ヒズボラ議長ハッサン・ナスララ師の演説に先立ち、低空飛行のイスラエル軍機がベイルート上空で爆音を轟かせたと、レバノン国営通信、治安筋、AFP記者が伝えた。
ナスララ師は、イスラエルが同グループの “最高幹部 “であり、彼の “右腕 “であったシュクル氏が殺害された1週間後に、テレビ演説を行っていた。
AFPの集計によれば、10月以降の国境を越えた暴力によって、レバノンでは556人が死亡した。
併合されたゴラン高原を含むイスラエル側では、軍の数字によれば22人の兵士と25人の民間人が殺害されている。
2006年夏に戦争を起こしたイスラエルとヒズボラの間の地域的な対立と本格的な紛争を回避するために、外交的な努力が活発に行われている。
AFP