
アラブニュース、ロンドン
サウジアラビアは、発電能力1,200メガワットの4つの太陽光発電プロジェクトの入札手続きを開始した。国の化石燃料への依存を減らす目的だ。
サウジアラビアエネルギー省の再生可能エネルギープロジェクト開発オフィス(REPDO)は、国の再生可能エネルギープログラム(NREP)の第3ラウンドの見積依頼(RFQ)を発出したと発表した。
プロジェクトの第1バッチは中小企業を対象とし、ライラ(Layla)の80メガワットの太陽光発電や、ワディ・アル・ダワシール(Wadi Al Dawaser)の120メガワットの太陽光発電プロジェクトが含まれる。
第2バッチはより規模の大きい、サード(Saad)の300メガワットの太陽光発電、そしてアラス(Ar Rass)の700メガワットの太陽光発電プロジェクトが含まれる。
再生可能エネルギープロジェクト開発オフィスのFaisal Alyemni氏は、プロジェクトの作業には、Local Content and Government Procurement Authority(ローカルコンテント・政府調達局)の計算により最低でも17%の現地調達が条件となると話した。
2017年開設されたREPDOの再生可能エネルギープロジェクトの第1ラウンドの入札にはサカカ(Sakaka)の300メガワットのプロジェクトとドゥーマト・アッ=ジャンダル(Dumat Al Jandal)の400メガワットの風力発電プロジェクトが含まれ、現在サカカプロジェクトは国の電力供給網に接続され、ドゥーマト・アッ=ジャンダルプロジェクトも建設が進められている。
第2ラウンドは、1,470メガワットに達する6つの太陽光発電プロジェクトが含まれるもので、昨年7月に入札が開始された。
入札希望者のプロポーザル提出期限は、カテゴリーBが1月20日まで、カテゴリーAは2月3日まで。
今後も成長していく再生可能エネルギーの発展促進はサウジビジョン2030の経済・社会改造計画の政策の要であり、当初の目標である9.5ギガワットの再生可能エネルギーの生産もその一部である。この計画では更に官民パートナーシップの活用と、段階的な燃料市場の自由化も構想されている。