
アラブニュース・ジャパン
東京:岸田文雄首相は、アラブ・イスラム諸国の中で主導的な役割を果たしているサウジアラビアとの戦略的パートナーとしての関係をとりわけ重視しており、「日・サウジビジョン2030」を通じて、サウジの経済・社会改革を全面的に支援していくと表明した。
岸田氏は月曜日、ムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード皇太子兼副首相兼国防相と電話会談を行った。
東京の外務省によると、ウクライナ情勢などを受けたエネルギー、原油市場の需給状況について「有意義な議論」が行われ、岸田氏は、「原油市場の安定に向けたサウジの指導力に強く期待する」と述べた。
両者は、クリーンエネルギーの活用・促進を通じて、カーボン・ニュートラルの実現に向けた協力をさらに推進することで一致した。
冒頭、岸田氏は、安倍晋三元首相の逝去に対するサルマン国王およびムハンマド皇太子からの弔電に謝意を伝達した。これに対してムハンマド皇太子は、安倍氏の逝去に改めて哀悼の意を表した。
両者は安倍氏の遺志を受け継ぎ、両国の関係を一層強化していくことを確認。また、戦略的パートナーシップを一層強化するため、首脳・閣僚級の積極的な会談や往来も含め、引き続き緊密に連携していくことで一致した。