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リヤド:サウジアラビアの8月の鉱工業生産指数(IPI)は前年同期比16.8%増となった。総合統計庁(GASTAT)の最新レポートから分かった。
IPIの成長は主に、鉱業・採石業、製造業、電気・ガス供給の3つの下位部門における高い生産高に牽引されている。
IPI成長率は2021年5月にプラスに転じ、それ以降継続的に伸びている。
これ以前の2019年と2020年には、パンデミックの影響でマイナス傾向を示していた。
GASTATによると、IPIは工業生産高の相対的な変化を反映する経済指標だ。
8月の鉱業・採石業は前年比15.5%成長となった。
サウジアラビアが2022年8月に原油生産量を過去最高水準の日量1100万バレル以上に引き上げたことが背景にある。
8月の鉱業・採石業のIPIは、前月比では2.2%増となっている。
製造業は前年同月比22%増、電気・ガス供給は11.3%増である。
前月比では、8月の製造業は3.9%増、電気・ガス供給は10.6%増となっている。
サウジアラビアのIPIは依然としてプラス傾向を示しているものの、2022年4月に前年比26.7%をつけてから、その成長は4ヶ月連続で減速している。
8月のIPI成長率16.8%は、前年比11.1%だった今年1月以降で最低となっている。
サウジアラビアの8月のIPIは139.1に達した。141.1を記録した2018年6月以降で最高である。
8月の鉱業・採石業のIPIは135.8で、135.9を記録した2018年11月以降で最高となっている。
一方、製造業のIPIは147.8、電気・ガスは155.8であった。
前者は150.4を記録した2019年9月以降の最高値で、後者は2018年以前以来の最高値だ。