
欧州医薬品庁(EMA)のアドバイザーは金曜日、日本の武田薬品工業株式会社のドイツ工場が生産する4価デング熱ワクチンの使用を、4歳以上を対象として推奨すると明らかにした。
デング熱は蚊が媒介する病気で、大半の人では軽度のインフルエンザ様症状が現れる。しかし、一部の患者では重症化することがあり、世界保健機関によると、推定死者数は年間2万から2万5千人で、その多くが子供である。
EMAの評議会によると、デング熱ウイルスが引き起こす病気を予防するための承認済ワクチンはすでに存在するが、武田薬品のワクチンは幼児および45歳以上に対して、より強力な予防効果を示した。
武田薬品は、数か月以内にEMAの販売承認を得られる見込みだとしている。
評議会による推奨は19の臨床試験で得られたデータに基づいている。データでは、接種が4つあるデング熱ウイルス血清型のいずれに感染した場合でも発熱や重症化、入院を防ぐのに役立つことが示された。
ロイター