
Lojien Ben Gassem
リヤド:サウジアラビアのメガバンクCEOは、より多くの女性をリーダー的地位に就かせることが最優先事項であるという。
Samba社のCEOであるラニア・ナシャー氏は、ビジネス・トゥウェンティ(B20)によって創設されたウーマン・イン・ビジネスの実行委員会議長を務めている。B20はビジネス界に関するG20の公式サミットであり、G20の全ての参加国と経済圏にまたがる国際的なビジネスコミュニティを代表する会合である。
ナシャー氏によると、この委員会が目指すのは、経済界に限らず、リーダー的地位に立ち国際的に活躍する女性を増加させることだ。
今週サウジアラビアでB20の立ち上げが行われた中、ナシャー氏は経済界において女性が軽視されていることを強調した。
「男性と女性の労働者の数には27%の差があります。男性全体のうち75%が職に就いていますが、女性の場合は48%しか働いている人がいません」とナシャー氏は述べた。
ナシャー氏は、女性を労働者としてだけでなくビジネスオーナーとしても考えることが重要であると語った。
「これが、我々の委員会において起業家精神が基礎となっている理由です」とナシャー氏は述べた。「金融開発プログラムの大多数が女性への融資にインセンティブを設けています。しかしながら、融資を受ける人の多くが女性であるという事実にもかかわらず、女性に融資される金額は男性に比べてはるかに少ないのです」と付け加えた。
ナシャー氏は、女性起業家の3分の2が投資を求めて投資家に掛け合った際に深刻に捉えてもらえなかったと感じていると述べた。また、女性起業家は男性起業家とは異なる扱いがされているとも感じている。
サウジアラビアは、2020年11月21日から22日にかけてリヤドで行われる第15回G20サミットの議長国となる予定だ。同国はビジネス20(B20)に焦点を当て、このサミットを主要エンゲージメントグループの1つとしている。ウーマン・イン・ビジネスはサウジアラビアの特別議題となる予定だ。