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リヤド：声明によると、アブダビ国営石油会社は、地球規模の排出量削減を加速することを目的とした新たな戦略の一環として、550億ディルハム（150億ドル）に上る予算を割り当てたという。

エミレーツ通信社WAMによると、この予算は2030年までに国営企業の事業のバリューチェーンに分散された一連のプロジェクトに活用される予定である。

声明は、「責任ある信頼できるエネルギー生産という強固な実績を確固たるものにするため、ADNOCは画期的なクリーンエネルギー、低炭素、脱炭素技術プロジェクトへの大規模投資を迅速に進める」と、スルタン・アーメド・アル・ジャベール常務取締役兼グループCEOの言葉を引用して述べている。

新たな戦略には、初の試みとなる炭素回収・貯留プロジェクトも含まれる予定である。

これらのプロジェクトの一つひとつが長期的かつ具体的な影響をもたらすことを確実にするため、ADNOCは厳格な商業的および持続可能性評価を実施する予定である。

これに加えて、ADNOCは、炭素回収能力をさらに拡大し、2030年までに年間500万トンにすることを目標としている。

「この戦略的な数十億ドルのイニシアチブは、低炭素エネルギーの世界をリードするプロバイダーとしてのADNOCの業界のリーダーシップを強調するものです 」と常務取締役は付け加えた。

プレスリリースによると、2022年9月、ADNOCはUAEからドイツに史上初の低炭酸アンモニアの出荷を行ったという。

「これは、UAEがエネルギー転換の中での同産業の成長機会を重視する中、低炭素燃料の信頼できる輸出業者としてのADNOCの役割の拡大を強調しています」とアル・ジャベール氏は9月に述べていた。

さらに9月には、ADNOCとアブダビ国営エネルギー会社、通称TAQAは、ADNOCの海上生産事業の電力供給と脱炭素化のための130億ディルハムの戦略的プロジェクトの建設について最終合意に至っていた。

声明によると、韓国電力公社、九州電力、フランス電力からなるコンソーシアムが、中東・北アフリカ地域における高圧直流海底送電網の建設、所有、運用、送電を行うという。

1971年に設立されたADNOCは、2030年までに排出係数を25％削減し、2050年までにクライメート・ニュートラルを達成することを目標としている。