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日銀が金利抑制に腐心する中、日本の財務相が厳しい財政状況を警告

日本の鈴木俊一財務相。(AFP)
日本の鈴木俊一財務相。(AFP)
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23 Jan 2023 08:01:30 GMT9
23 Jan 2023 08:01:30 GMT9

日本の鈴木俊一財務相は23日、日本の財政がますます不安定になっていると警告した。市場では、日本銀行が超低金利の維持により政府の債務返済を実現できるか否かが試されている最中である。

日本の公的債務は年間経済生産の2倍以上であり、先進国の中で最大となっている。

政府はゼロに近い国債金利に助けられてきたが、最近のインフレ率が41年ぶりの高水準を記録し、日銀の目標である2%の2倍に達しているため、債券投資家たちは日銀の10年債利回りの上限0.5%を超える方向で動きを見せている。

「コロナウイルスや関連の問題に対処するため補正予算を編成したこともあり、日本の財政はかつてないほど厳しさを増している」と鈴木財務相は通常国会冒頭の財政演説で述べた。

鈴木財務相は、2025年度における基礎的財政収支(プライマリーバランス、新規国債の発行と債務処理費用を除く)の黒字達成を改めて目標として掲げた。しかし、日本政府はこの10年間、予算均衡化目標を達成していない。

財務省は、金利が1%上昇するごとに、債務は3.7兆円(290億ドル)増加し、2025年度には32.5兆円(2510億ドル)になると試算している。

鈴木財務相は「政府は、市場と緊密にコミュニケーションを取りながら、日本国債(JGB)の発行を安定的に管理するよう努めていく 」と述べた。

また、財務相は次のように語った。「日本国債の発行額はロールオーバーを含め、約206兆円(1.6兆ドル)と非常に高い水準にある。我々は国債の安定発行に向けた取り組みを強化していく」

「財政は国の信頼の礎であり、有事であっても日本の信用や国民生活が損なわれないようにするため、平素から財政余力を確保しておくことが不可欠だ」

ロイター

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