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リヤド:  サウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド（PIF）は、証券取引所への提出資料で、任天堂株の保有比率を7.1%に引き上げたことを明らかにした。

PIFは2022年5月に任天堂株を5％取得し、2023年1月にはゲーム産業における世界的な中心地としての台頭を目指すサウジアラビア「ビジョン2030」の目標に沿って保有比率を6.07％に引き上げた。

任天堂は、ポケモン、ゼルダの伝説、マリオなどのタイトルを有する、世界のゲーム産業で最も名高い企業の一つである。

また、PIFはネクソン、カプコン、コーエーテクモなどの著名なゲーム会社の株式も保有している。

サウジアラビアはゲーム界における世界的な中心地になることを目指しており、目標達成に向けた最も重要なステップとして、2022年9月、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下がeスポーツ関連企業Savvy Games Groupで新戦略を立ち上げられた。

PIFが全株式を保有する同社の戦略では、経済成長を促進するために、長期的な投資計画の下でゲーム・eスポーツ業界へ投資を行う。これによって同時に、ゲーム業界における参入機会の創出およびパートナーシップの強化がなされ、さらにはユーザー体験の向上にもつながる。

この戦略の下、サウジアラビアはゲーム産業に377億ドルを投資することで、同国内にゲーム会社250社を設立することを目指す。この結果、2030年までに3万9000人の雇用が創出され、産業のGDP寄与額が500億SR（133億3,000万ドル）に引き上げられる見通しだ。

皇太子殿下は、Savvy Games Groupの発足後、「我々はeスポーツ・ゲームセクターにおける未開拓の機会を活用することで、サウジ経済の多様化、このセクターにおけるイノベーションの推進、ひいては王国全体のエンターテインメント・eスポーツ競技関連サービスの更なる拡大を実現する」と述べた。

同月に、サウジアラビア・eスポーツ連盟の会長ファイサル・ビン・バンダル王子は、ゲームを通じて「歴史、宗教、肌の色、出自、性別ではなく、ゲームのスキルを以って自己表現ができる」と述べた。

また、「この若いコミュニティとその人々は、世界の舞台で自分たちの居場所を確保しようと真剣に努力している。我々の最終目標は、サウジアラビアがゲームとeスポーツのグローバルな道筋における天然の道を歩んでいくことだ」と付け加えた。