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パートナーシップが「成功の鍵」であると、国連SDGs達成に関するFESCIOFのパネルディスカッションで発言

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10 Mar 2023 04:03:37 GMT9
10 Mar 2023 04:03:37 GMT9

アラブニュース・ジャパン

リヤド:9日のパネルディスカッションで、「民間部門の活動と投資を、国連2030持続可能な開発目標(SDGs)に合わせる」というテーマで議論が行われ、「パートナーシップが成功の鍵である」という結論に達した。

パネリストの、アルワリード・フィランソロピー事務局長であるラミア・ビント・マジェド・アール・サウード王女、アラムコ広報担当副社長のハリド・アルザミル氏、VIZAインクルーシブ・インパクト&サステナビリティ担当副社長のカール・マンラン氏は、企業の社会的責任に対するそれぞれの野心について語った。

未来の教育・科学・文化国際機関フォーラム(FESCIOF)で講演したラミア王女は、アルワリード財団は世界190カ国で活動しており、「考えられるすべてのテーマで貢献し支援しています」と述べた。

「我々の仕事にはパートナーシップが必要であり、それが成功の鍵なのです」と彼女は述べた。「パートナーシップは我々のモデルであり、世界中で受益者が12億人に達しました。我々だけではできなかったことです」

国連2030 SDGsの各目標の原則は、「国ごとはコミュニティごとに異なる」ことがあるため、その達成にあたってパートナー、特に国際機関が支援していると述べた。

アラムコのアルザミル氏は、適切なパートナーシップと同時に、コラボレーションにおけるエンゲージメントのルールが必要であると説明した。「これによって、誰が何をするのか調整できるようになり、そこからパートナーシップの持続可能性が必要になるのです」

VISAではマンラン副社長が、「パートナーシップが我々の中核にあります」と述べた。そして企業は、公共と民間の両セクターだけから見るのではなく、人間関係によって商業がどのように促進されるかを見るべきだと説明した。

「例えばサウジアラビアでは、弊社はSTC Payと連携し、何百万人もの人々に支払い手段を提供することができました」と彼は述べた。

ラミア王女はFESCIOFで聴衆に対し、国際的な組織との連携について、誰をターゲットにするか、何を目標にするか、認知度を高めるかどうかなど、具体的なことに焦点を当てることが重要だと語った。

「アルワリード・フィランソロピーは、SDGs17を100%達成しました」と彼女は述べた。「国際的な組織がどのように機能しているかを理解する必要があり、そして非常に具体的である必要があると考えます」

また、指名されたチームは「同じ言語を話す」ことができるべきであり、「現地の事業体に対応するのは、他の国際的な事業体に対応するのとはまったく異なります」と付け加えた。

アラムコのアルザミル氏は、アラムコには独自の社内トレーニングセンターがあり、そこでコンピテンシーと能力を活かして人材を育成していると述べた。「我々は16件の国営トレーニングアカデミーを作り、職業訓練からホスピタリティ、航空など、さまざまな分野でトレーニングを行っています」

これらのトレーニングセンターは、アラムコがSDGsのいくつかの目標を達成するのに役立っているとアルザミル氏は言う。彼によるとアラムコは、国民が「高等教育を受け、仕事を得て、経済を活性化させる」ことを可能にしているのだ。

アラムコの広報担当副社長は、選択したSDGsを達成するために「誰もが説明責任を負う」のだと述べた。「企業は良き地球市民になりたいと願っています。成功するために、地域社会で良いことをしたいのです」

VISAのマンラン氏は、若い世代は企業が地域社会の支援に取り組むべきだと要求していると述べた。これによって、SDGs17の達成に向けて企業のあり方が変わってきていると彼は付け加えた。

ラミア王女は、誰もがクリーンな環境、平等、教育、健康を通じて良い生活を送る権利を与えられるべきであり、そのため国連の持続可能性の目標を2030年までに達成できるようにする必要があると述べて、FESCIOFのパネルディスカッションを締めくくった。

ディスカッションの司会は、アラブニュースのジャーナリストであるラワン・ラドワン氏が務めた。

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