• このサミットは、小売業界の強みと、業界内の経済成長のチャンスの検証を目的としている。

ラッシード・ハッサン、リヤド

小売業の現代化が行われる中、eコマースは中東・北アフリカ（MENA）地域でブームを迎えており、サウジアラビアは最も業績の良い国として台頭している。

月曜日、リヤドのリテール・リーダーズ・サークルMENAサミット2020の開幕日に、「MENAの小売業界の現状」と題したセッションでの講演で、ベイン・アンド・カンパニーのパートナーのシリル・ファーブルがこう発言した：「MENAでは、eコマース市場は2017年のおよそ85億ドルから2019年の143億ドルまで、29%成長しました」。

「サウジアラビアは、eコマースの分野でブームを迎えており、成長と規模の観点からは、この地域でナンバー1市場となっています」と彼は付け加えた。

サウジのマージド・ビン・アブドゥッラー・アル・カサビー商業投資大臣はこう語った：「王国のeコマースは著しい成長を遂げました。我が国には800億サウジリヤル（213億ドル）のサービスと商品、45,000の店舗、eコマース・プラットフォームがあります」。

王国で初めて開催されているサミットの開幕セッションにビジネスの第一人者を迎えながら、彼はこう付け加えた：「我々は王国のバリュープロポジションに重点を置き始めているので、サウジアラビアを投資先にするような他にはないチャンスの組み合わせが生まれています」。

eコマースの展望について話す中で、サウジ税関長のアフメド・アル・ハバニはこう語った：「世界銀行の報告書、ビジネス環境の現状2020で、サウジアラビアは（対外貿易の）基準において、1年で世界ランクを72ランク急上昇させました」。

「我々は、eコマースを促進したいと考えています。Eコマースに関しては、カスタマーサービスをより一層重視しており、オンラインの小売業者に従来型の小売業の水準を守らせています」。

アラブニュースの地域特派員、ラワン・ラドワン は、「雇用創出のエンジンとしての小売り」に関するセッションの司会をし、ここでは、サウジアラビア総合投資庁（SAGIA）のイブラヒム・アル・スワイル副長官が外国投資について議論し、また、アルシャヤ・グループのゼネラルマネージャー、ファイサル・アルシャヤと、中東生まれのオンライン・マーケットプレイス、ヌーンのファラズ・ハーリドCEOは、サウジの若者に対する研修の提供について議論した。

「王国は、許認可付与のプロセスを再設計し、要件を削減するために、政府機関を越えて取り組んでおり、我々はビジネスのしやすさに関して、ポジティブな意義を感じています」と、アル・スワイルは語った。

マイクロソフト・アラビアのラヤン・B・ザヒードCEOはアラブニュースに対してこう語った：「小売りに関するこのような初めてのイベントを、特にこれほど有望な市場での開催を目の当たりにすることができた今日は注目すべき日になりました。ビジョン2030の計画の下で、収入を多角化できるサウジアラビアでのチャンスは大きくなっています。マイクロソフトではこれを、王国におけるこの業界の進展に寄与する素晴らしいチャンスとして注目しています」。

マッキンゼー&カンパニーのパートナーのアブデラ・アフタヒは、アラブニュースにこう語った：「サウジアラビアでこのようなリテール・サミットが開催されるのは、王国の小売業の重要性を表す大きなサインだと思います」。             

サウジの消費者に関するマッキンゼーの調査を引用しながら、彼はこう語った：「半数は、今年の経済は上昇すると考えています。昨年は40%だったので、10%上昇したことになります」。

商業投資省が後援、インベスト・サウジが協力して開催されたこの2日間のサミットでは、地域や国際的なリーダーがリヤドに集まり、小売業界の強みと、業界内の経済成長のチャンスの検証をした。

リテール・リーダーズ・サークルは、小売りの未来を形作ることを目的とした、CEO、業界のイノベーター、影響力のあるインフルエンサー間の専門家主導型のディベートを行うための国際プラットフォームだ。