
東京:日本の経済産業省が23日に発表したデータによると、日本の電力会社が保有する液化天然ガス(LNG)在庫が、夏の暑さでエアコンの使用量が増え、台風による貨物の遅延で、ここ1年以上で最低水準に達したことが明らかになった。
日本と中国は世界最大の液化天然ガス(LNG)輸入国だが、原子炉の再稼働や再生可能エネルギーの増加により化石燃料の必要性が減少する中、日本は最近輸入を削減している。
経済産業省(METI)が発表したデータによると、日本の電力会社が保有する液化天然ガス(LNG)在庫は、備蓄水準の重要かつ最新の指標であり、8月20日時点で181万トンまで減少している。
データによると、これは2022年4月以来の最低水準で、1週間前の保有量194万トン、昨年8月末時点の保有量275万トンを下回っている。 最新の水準も8月の5年平均の200万トンを下回っている。
国内の液化天然ガス(LNG)の流れと価格を監視している独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)によると、一般的に電力会社は国内の液化天然ガス(LNG)在庫の約半分を保有している。
電気事業者のデータを担当する経済産業省職員のコジマ・シンノスケ氏は、在庫の減少は、夏の猛暑でエアコンの電力需要の増加と、最近の台風の影響で一部の貨物の配達が遅延していることが反映しているとみられると述べた。
同氏はロイターに対し、経済産業省は下落は一時的であり、液化天然ガス(LNG)不足の脅威にはならないと考えていると述べた。
経済産業省が入手可能な最新データによると、日本の都市ガス供給会社が保有する液化天然ガス(LNG)在庫は5月末時点で271万トンとなり、4月末の258万トンから増加した。
今夏は日本を含め世界的に平年よりも暑く、東京の気温は摂氏35度(華氏95度)前後もしくはそれを上回っている。
ロイター