ナディン・ハッサン

リヤド：サウジアラビアは接続性、普及率、5Gインターネットの点で世界最高水準であり、そのビジネス・エコシステムは、ゲーム産業の発展に関わる多様な活動を受け入れるのに適していると、IT専門家が語った。

サウジアラビアのクラウドコンピューティング会社「アリババクラウド」の最高執行責任者を務めるモハメド・アル・オタイビー氏は、30日からリヤドで始まったネクスト・ワールド・フォーラムに出席し、初日のパネルディスカッションに登壇した。

オタイビー氏は自社について、大手クラウドサービスプロバイダーとして、ゲーム開発に要求される全ての設備を提供することが可能であるとアピールした。また、ゲーム産業で利用されている高度な技術へのニーズにも対応する力があると語った。

「クラウドコンピューティングは、多くの問題を解決しています」。オタイビー氏によれば、これまでの世代ではコンピューターゲームをプレイする際にいくつもの問題にぶつかっていたが、現在は最新技術のおかげでプレイがしやすくなり、インターネット上でオンラインゲームも支障なく遊べるようになったという。

同氏はまた、クラウドコンピューティングがソフトウェア・アズ・ア・サービス（略称SaaS）へと進化していることも強調した。SaaSでは幅広いサービスを簡単に利用することが可能で、いくつか簡単な手順を踏むだけで、バンドル化されたサービスにワンクリックでアクセスできるようになる。

同じパネルディスカッションに参加した、STCプレイの責任者であるバドル・アル・マルシュード氏は、サウジアラビアは地域内でも世界的な規模においても、ゲーム業界のキープレーヤーとして台頭する大きな潜在能力を秘めているとの意見を示した。

そして同氏は、「ビジョン2030には、ゲーム産業をこの国と地域で可能にする、巧みに計画された多くのイニシアチブが盛り込まれている」と語った。