
リヤド:サウジアラビアの貿易収支(国の商品輸出と輸入の差額)は、最近発表された政府のデータによると、2023年第2四半期に1,130億サウジリヤル(301億2,000万ドル)に達した。
総合統計庁の報告書によると、サウジアラビアの貿易実績は回復力を示し、同国の商品輸出全体は今年第2四半期に2,916億サウジリヤルに達し、前年同期の4,278億サウジリヤルから31.8%の調整となった。
報告書は、輸出全体における減少の主な要因が、第2四半期の石油輸出が前年同期の3,416億サウジリヤルから33.4%減少し、2,277億サウジリヤルとなったことにあると強調した。
この石油輸出の減少は、石油輸出国機構とその参加国から成るOPECプラスが石油市場のファンダメンタルズを安定させるために減産を決定したことに影響された。
4月、OPECプラスは世界的な原油減産を決定し、サウジアラビアは日量50万バレルの自主減産を行った。
このコミットメントに基づき、サウジアラビアは6月に日量100万バレルの追加減産を実施し、7月、8月、9月を通じてこの措置を延長した。
GASTATの報告書は、再輸出を含むサウジアラビアの非石油輸出が、2022年同期の862億サウジリヤルから25.9%減の639億サウジリヤルとなったと加えた。
一方、再輸出を除く非石油輸出は、2023年第2四半期には年間30.8%減少した。
また、同報告書によると、第2四半期の同国の商品輸入額は、前年同期の1,754億サウジリヤルから2%、あるいは35億サウジリヤル増加し、1,789億サウジリヤルとなった。
GASTATの報告書は、今年第2四半期の非石油輸出品で最も重要であったのは化学製品および関連製品で、非石油輸出全体の29.6%を占めたことを強調した。
今年第2四半期、中国はサウジアラビアの主要な商品貿易相手国であり、同国への輸出額は488億サウジリヤル、全体の16.7%を占めた。
日本が269億サウジリヤル、インドが268億サウジリヤルで僅差で続いた。
そのほか、韓国、米国、アラブ首長国連邦、バーレーン、シンガポール、台湾、エジプトがサウジアラビアの輸出先トップ10にランクインした。
輸入面では中国がリードし、2023年第2四半期の輸入の20.9%、374億サウジリヤルを占めた。中国に次いで、米国が151億サウジリヤル、UAEが106億サウジリヤルであった。
報告書によると、ジェッダ・イスラミック港は第2四半期においてサウジアラビアへの商品の入港地として最上位であり、その額は491億サウジリヤル、輸入全体の27.4%を占めた。