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東芝の筆頭株主がJIPのTOBに応募と関係筋

TOBは9月20日までで、成立には株主の3分の2以上の応募が必要となる。(AFP)
TOBは9月20日までで、成立には株主の3分の2以上の応募が必要となる。(AFP)
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15 Sep 2023 11:09:27 GMT9
15 Sep 2023 11:09:27 GMT9

東京:東芝の筆頭株主であるエフィッシモ・キャピタル・マネジメントは、日本産業パートナーズ(JIP)による140億ドル規模の株式公開買い付け(TOB)に9.9%の保有株を応募することを決定したと関係筋が15日に発表した。これにより買収成功の可能性が高まった。

プライベート・エクイティ企業のJIPは先月、東芝を非公開化するため1株当たり4620円のTOBを開始した。これにより、電子製品から発電所までを担うメーカーが、海外の物言う株主との長年の争いを経て、国内の手に委ねられることになる。

TOBは9月20日までで、成立には株主の3分の2以上の応募が必要となる。

シンガポールに本拠を置くエフィッシモは「東芝および公開買い付け者を含む関係者との対話の結果として」応募の決定を下したと、この件に詳しい関係者が非公開情報のため匿名を条件に述べた。

東芝はこれに応じる声明で「株主の皆様の応募を歓迎する」と述べた。

他の主要株主であるエリオット・マネジメントとファラロン・キャピタル・マネジメントは、ともに自社幹部を東芝の取締役会に置いており、JIPによる買い付けを全会一致で承認している。

東芝の主要株主である3Dインベストメント・パートナーズは、日本の複合企業がより高値での公開株式買い付けに応じたと発表する前日に保有株を削減したことが、13日の規制当局への提出書類で明らかになった。

シンガポールに本拠を置くファンド3Dインベストメント・パートナーズは、以前は東芝の第2位株主だったが、保有株を7.20%から4.90%に引き下げていたことを3月の提出書類で明らかにした。

関係筋によると、主要な物言う株主らは、提示額が満足のいくものではなかったにもかかわらず、イグジットに意欲的だったという。

エフィッシモが初めて東芝に投資したのは2017年2月で、当時東芝は米国の原子力部門ウェスチングハウス・エレクトリックに関連した巨額損失で危機の真っただ中にあった。

同社は2017年12月の6000億円(40.7億ドル)の緊急資本調達にも参加した。これにはエリオットやサード・ポイントといった著名な物言う株主を含む30社以上の海外投資家が参加した。

ロイター

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