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レバノン人デザイナーが中東の職人技を日本に届ける

24 Feb 2020
ドバイの個人オフィスで自身のハンドバッグを見せる、Rula Galayiniを支える創造力であるデザイナーのRoula Ghalayini。(AN photo)
ドバイの個人オフィスで自身のハンドバッグを見せる、Rula Galayiniを支える創造力であるデザイナーのRoula Ghalayini。(AN photo)
Rula Galayini の2020年春夏コレクション。(写真提供:Rula Galayini)
Rula Galayini の2020年春夏コレクション。(写真提供:Rula Galayini)
Rula Galayini の2020年春夏コレクション。(写真提供:Rula Galayini)
Rula Galayini の2020年春夏コレクション。(写真提供:Rula Galayini)
Rula Galayini の2020年春夏コレクション。(写真提供:Rula Galayini)
Rula Galayini の2020年春夏コレクション。(写真提供:Rula Galayini)
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Updated 24 Feb 2020
24 Feb 2020

Carla Chahrour

レバノンのハンドバッグデザイナーRoula Ghalayiniのカラフルなデザインは、Rocsi DiazやJo Whiley、Carmen Lillyといった有名人に愛用されているが、彼女の作品はただセレブから支持されているだけではない。その魅力は本物のレバノンの職人芸にある。

Ghalayiniのクリエイティブな職業への道のりはまっすぐではなかった。Rula Galayini(ブランド名のスペル)を支える創造力である彼女は、レバノンで生まれ、キプロス、クウェート、カナダ、ドバイで育ち、母国でデザインの世界へ入った。レバノンのベイルート・アメリカン大学で彼女は専門的な訓練を始め、そこでグラフィックデザインの学位を取得した。

Rula Galayiniを支える想像力、デザイナーのRoula Ghalayini

「学位を通して、全ての関連分野に共通するデザインの原則への理解を身につけました。デザインが見た目だけでなく、形や機能にも基づいていることの重要性を知ったおかげで、優れたデザインと平凡なデザインを区別する基本的なツールと原則を理解できるようになりました」とGhalayiniは話した。

そこから、彼女は世界的な広告代理店Leo Burnettにアートディレクターとして入社した。その会社で国内外ブランドの企業イメージ形成に取り組む傍ら、フランスのファッション学校エスモードでファッションデザインコースを受講した。

2007年、彼女はブランドPoupée Coutureを立ち上げた。その理由は、「『レバノンの女性』とは何かを表現したかった」からだ。「その頃、私は自己発見の途上にいました。私はレバノン人ですが、人生のほとんどを海外で過ごしたため、レバノンに戻ったとき、自分の文化的アイデンティティに関する好奇心で圧倒されたのです」

自分自身の文化に刺激を受け、Ghalayiniは最も注目すべきと感じる彼女の文化の側面に光を当て、それらをハンドバッグの逸話的デザインへと変えることを決めた。彼女が中でもハンドバッグのデザインに挑戦したのは、主観的かつ差別的だと感じていた従来のファッションの限界を超えることができる媒体だと思ったからだった。

「ハンドバッグは、あらゆる種類の偏見から生じる違和感の影響を受けにくい数少ないファッション要素の1つです。年齢、身長、ウエスト、または文化に関わらず、誰もが身に着けることができます。そのような制限に束縛されていないため、デザインへの情熱と、製品に込めたいメッセージを共に表現するのに理想的な手段だと感じました」とGhalayiniは語った。


Rula Galayini の2020年春夏コレクション。(写真提供:Rula Galayini)

2012年、Poupée Coutureは世界的な成功が認められ、Vogue誌のベストバッグ100のリストで14番目に取り上げられた。これにより、業界で最も高級なブランドに位置付けられ、そうした評価を獲得した初めてのアラブのブランドとなった。

2015年、Ghalayiniは彼女のハンドバッグブランドを新しい名前でリニューアルすることを決めた。これにより、彼女のデザインは、レバノンの女性だけでなく世界中の女性に共鳴する象徴的な手段として機能できるようになった。ブランドは、Rula Galayiniという名前でリニューアルされた。

Ghalayiniは、自分自身の文化に依拠しようとする代わりに、道のりを通じて出会った様々な文化から得た知識を融合し、それらを斬新で普遍的なデザインの形に織り合わせることにした。

逆説的なことに、彼女のブランドのビジョンは、彼女が最も無力感を味わった時に生まれた。

「混乱に襲われた地域で、私は自分を取り巻く状況について、改善することも積極的に貢献することもできないという絶望を感じていましたそれからある日、私は自分が持つ手段で何か有益なことができることに気付きました」とGhalayiniは言った。

彼女はハンドバッグを通じて得た国際的な人気を利用し、レバノンの前向きなイメージを形成することを決めた。そのために、Ghalayiniは仕事が危機的状況にあった地元の職人を雇うことで、母国の職人技術の保護を重視した。

「現在は小規模での貢献を決めましたが、長期的に伝統工芸に貢献できることを望んでいます。現在私の全てのハンドバッグはレバノンの職人により手作りで生産されており、安い商業主義的なファッションによって影が薄くなっている伝統工芸を用いています」と彼女は説明した。

ブランドのリニューアルに際し、ブランドの可能性に関して起業家としての信用を高めるため、Ghalayiniはクラウドファンディングの利用を決めた。

「投資家たちに会社の株を与えることで、私の事業の成長を加速させることに共通の関心を持つ人々を獲得しました。同時に、前ブランドから切り離すという意味で、会社の変化した目的とアイデンティティを強調することにも役立ちました」とGhalayiniは言った。

4大陸30か国以上で販売されており、最近では日本航空でコレクションを発売した。

東洋とアラベスクの格子模様をあしらった幾何学模様のシルエットと革の組み合わせは、中東と日本の両方で非常に人気になっている。

これは、レバノンの職人技と、国際的市場が求める伝統的なアラベスクデザインの近代的使用の融合にGhalayiniが成功したことを示す。

 

 
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