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アラビアヒョウ保護繁殖プログラムで子ヒョウ7頭が新たに誕生

RCUの保護繁殖センターで生まれた子ヒョウたち。サウジアラビアのターイフ。(SPA)
RCUの保護繁殖センターで生まれた子ヒョウたち。サウジアラビアのターイフ。(SPA)
RCUの保護繁殖センターで生まれた子ヒョウたち。サウジアラビアのターイフ。(SPA)
RCUの保護繁殖センターで生まれた子ヒョウたち。サウジアラビアのターイフ。(SPA)
RCUの保護繁殖センターで生まれた子ヒョウたち。サウジアラビアのターイフ。(SPA)
RCUの保護繁殖センターで生まれた子ヒョウたち。サウジアラビアのターイフ。(SPA)
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09 Nov 2023 04:11:24 GMT9
09 Nov 2023 04:11:24 GMT9
  • 子ヒョウの誕生は、アラビアヒョウの近絶滅種指定の解除を目指すこのイニシアティブにとって重要なマイルストーン
  • アラビアヒョウの再野生化という長期的な目標は、アル・ウラーの自然環境の包括的な再生と密接に関連している

アラブニュース

ジェッダ:アル・ウラー王立委員会(RCU)の監督のもとで2023年、アラビアヒョウの子供7頭が無事に誕生し、同委員会の保護繁殖プログラムにとって重要なブレイクスルーとなった。

子ヒョウの誕生は、国際自然保護連合(IUCN)によるアラビアヒョウの「近絶滅種」指定の解除を目指すこのイニシアティブにとって重要なマイルストーンである。

7頭の子ヒョウは全て、サウジアラビアのターイフにあるRCUの保護繁殖センターで生まれた。過去5ヶ月間にこれら7頭の子ヒョウが誕生したことで、同センターにいるアラビアヒョウの総数は27頭に増加した。これは、保護プロジェクトが開始された2020年当時の14頭のほぼ2倍である。

アラビアヒョウの再野生化という長期的な目標は、サウジビジョン2030の目標に沿ったアル・ウラーの自然環境の包括的な再生と密接に関連している。

アラビアヒョウは、アラビア半島に残っている野生の個体が200頭以下と推定されており、IUCNのレッドリストに掲載されている。国連はこの種の保全の重要性を認め、2月10日を「国際アラビアヒョウの日」と定めた。

RCUの繁殖センターのマネージャーを務めるアブドルアジーズ・アレンジー氏は次のように語る。「RCUの保護繁殖プログラムでアラビアヒョウの子供7頭が無事に生まれ元気に育っているのを見て、皆喜んでいます。これは、個体数を年々増やすことでこの種を保護し、アル・ウラーおよびアラビア全体の野生にアラビアヒョウを再導入するという最終目標に到達するために私たちが継続している取り組みにおける、重要なマイルストーンです」

昨年に保護繁殖プログラムで誕生した子ヒョウは3頭だったため、7頭は大きな進歩だ。今年生まれた7頭のうち、5頭は現在、母親によって育てられている。センター職員は介入せず、母子の強い絆が育まれるよう距離を置いて見守っている。

残りの2頭は母親から育児放棄されたため、RCUのスタッフが世話している。育児放棄は飼育下でも野生でも頻繁に起こる自然な現象だが、新生児たちは速やかに囲いから移され、母親の行動は注意深く監視された。 

アレンジー氏は次のように続けた。「母親が子供と絆を結び自然に育てる方が良いことは明らかです。しかし時々、新米の母親の場合によくあるのですが、経験不足から育児放棄してしまうことがあります。野生だと、放棄された子供が死んでしまうこともあります。アラビアヒョウは非常に重要な種であり、近絶滅種であるため、私たちは介入を決めました」

「人間の手で育てられた子ヒョウも、母親によって育てられた子ヒョウと同じく大切です。彼らを他のヒョウたちのもとに戻す必要がありますが、それには特別な訓練と多大な忍耐が必要です。5~6週間経ったら、元の囲いの中に1日数時間置き、溶け込めるようにするのです。また、ミルクから固形食に切り替えます。手のかかるプロセスですが、それぞれの子ヒョウを救うことがどれほど重要かを示すものです」

子ヒョウを特別に指定された新生児室に移すことで、母親が関わる事故による危害の可能性を減らせるだけでなく、生後の初期段階における生存確率を大幅に高めることができる。

専門スタッフ1名が厳格な保護プロトコールに従って子ヒョウたちを育てる。常に子ヒョウたちに付き添い、近くで眠り、2時間ほどの間隔で餌を与えるのだ。

RCUの保護繁殖センターのチームも監視カメラを通して子ヒョウたちを24時間監視する。

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