
東京:リオネル・メッシは火曜日(2月6日)、足の怪我は「良くなっている」と語った。だが、アルゼンチン代表のキャプテンとしてワールドカップ優勝を果たしたメッシは、今週(2月7日)日本で開催されるインテル・マイアミのプレシーズン親善試合に出場できる状態かどうかは明言しなかった。
2日前(2月4日)、怒りをあらわにした香港のファンたちは、メッシ、そしてクラブの共同オーナーのデビッド・ベッカム氏にブーイングを浴びせ「金を返せ」と叫んだ。アルゼンチンのスーパースター・メッシが、チケットが完売した親善試合のフィールドに立つことはなかったからだ。
「(出場)できるかはわからないが、感覚はかなり良くなっているし試合には本当に出たいよ」バロンドールを8度受賞したメッシは、水曜日(2月7日)に行われる日本のJ1王者ヴィッセル神戸との試合を前に記者団にそう語った。
「今日の午後は練習をする。また試してみるんだ。前と比べれば感覚は良いよ」
東京の国立競技場での親善試合に向けて興奮が高まっている。流行の発信地である東京・渋谷では、インテル・マイアミのクラブカラーであるピンクに彩られた場所もあった。
米メジャーリーグサッカー(MLS)のインテル・マイアミは世界中を回るプレシーズン・ツアーを実施している。その日本での試合のチケット価格は、1万円(68ドル)から20万円(1346ドル)だ。スペシャルエクスペリエンスシートの値段はさらに高い。
香港の4万人近い観衆は同じような値段の高額チケットを購入していたが、彼らは野次を飛ばしたり、親指を下に向けたり、怒り渦巻く光景に巻き込まれてしまった。インテル・マイアミは香港リーグ選抜に4-1で勝利したが、その間メッシはベンチに座ったままだったからだ。
香港政府は試合の主催者に説明を求めた。
「香港でプレーできなかったのは本当に不運だった」
「残念だけどサッカーではこういうことはある。どんな試合でもプレーできないことはあるんだ」そうメッシは語った。
「いつも試合に出たいしプレーしたいと思っている。特にこういう遠くまで遠征して、僕らの試合を皆が見たいと思っている試合ではね。また香港に戻ってきて試合ができることを願っているよ」
今回の騒動が起きる前には、36歳のメッシが試合終了6分前に途中出場するということがあった。一試合前、先週木曜日(2月1日)にサウジアラビアで行われた試合でのことだ。
「その数分間プレーしたのは感覚を確かめるためだった」メッシはそう説明した。「その後MRI検査をしたら、浮腫(腫れ)があることがわかったんだ」
インテル・マイアミは香港で勝利を収めたが、これはプレシーズンマッチ5試合目にして初めての勝利だった。エルサルバドルでは0-0で引き分け。同じMLSのFCダラスに敗れ、サウジアラビアではクラブチームに2度敗れていた。
インテル・マイアミはもう1試合親善試合を行う。来週(2月15日)ホームで開催されるアルゼンチンのニューウェルズ・オールドボーイズ戦だ。その後2月21日にMLSの新シーズンが開幕する。
AFP