

ジェッダ:ドニア・アブ・タレブのパリ・オリンピック出場の決定は、サウジアラビアにとって「歴史的」であると、サウジアラビア・テコンドー連盟のシャダッド・アル・オマリ会長は語った。
アル・オマリ会長は、アラブニュースのインタビューに応じ、「選手たちの活躍には驚きを隠せません」と語った。
アル・オマリ氏は、アブ・タレブ選手のパリ出場が決まった時、中国の泰安で開催されたアジア予選大会の女子49kg以下級で涙を流しながら、感無量の表情を浮かべていた。
「私たちが長年追求してきた国家的偉業に対する自然な感情です」と彼はその瞬間を振り返った。「ドニア・アブ・タレブは苦しみながら懸命に努力してきました。つまり、パリで全世界に向って『私はここにいる、私はこの寛大な祖国の娘です』と訴えることができるサウジアラビアの女性による、類まれな歴史的偉業です」
アブ・タレブは2022年のアラブテコンドー選手権大会で銅メダルを獲得している。
アル・オマリ氏はまた、このスポーツの成長について言及した。「多くのメダルを獲得し、表彰台に上がることができる選手をナショナルチームに入れることで、ここサウジアラビアのテコンドーを顕著に発展させることができた」という。
2017年に連盟を引き継いで以来、アル・オマリ氏の目標はオリンピック基準の選手を育てることだった。
「私たちのヒーロー、ドニア・アブ・タレブの偉業で夢は叶いましたが、現実的に、オリンピックチャンピオンを作るには、家族、学校、選手が住む近隣など、多方面からの協力と努力が必要だと私はいつも言っています」
「これが私たちが取り組んでいることです。オリンピックは非常に難しいですが、テコンドーや他のスポーツが近い将来、大きな重要性を持つようになると私は確信しています」
アル・オマリ氏は、サルマン国王、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子、スポーツ大臣が選手たちをサポートしてくれたことに感謝した。
同氏は、アブ・タレブの偉業は他のアスリートを鼓舞するだろうと語った。”数年前は1万人の選手が登録されただけだったが、今では約7万人に達し、近い将来には10万人を目標にしている”