
東京:日本の橋本大輝は、体操界のレジェンドであり、同郷の内村航平に倣い、パリオリンピックの種目別総合のタイトルを保持することを目指している、彼は東京近郊の農家の出身だ。
橋本は、3年前にパンデミックにより延期された東京大会で19歳で金メダルを獲得し、オリンピック史上最年少の男子総合チャンピオンとなった。
彼は鉄棒でも優勝した。
橋本の成功は、このスポーツの歴代の名選手として広く認められている内村航平が長く君臨してきた後の、世代交代を象徴するものだった。
2022年に引退した 「キング・コウヘイ 」は、2012年と2016年のオリンピックで連続総合優勝を果たし、リオ大会で金メダルを獲得した日本チームの一員だった。
そして今、橋本は、パリ大会に向けて指の怪我に苦しみながらも、彼の偉大な同胞の足跡をたどるチャンスを手にしている。
橋本は、6月下旬に日本のチームメイトと練習した後、「いい感じだと思うけど、まだ指が100パーセントじゃないから油断はできない」と記者団に語った。
橋本は5月、大会前最後の練習中に右手中指の靭帯を損傷した。
彼は、7月27日にパリで体操競技が始まる時には、スピードアップしていることを期待していると語った。
橋本は2度の世界総合チャンピオンであり、理想的な準備とはほど遠かったとしても、優勝候補の一人としてスタートするだろう。
彼は内村の支持を得ており、内村もまた日本の団体優勝を確信している。
「世界最高のトレーニングをしている橋本は世界最強だと思う」と内村は日本のメディアに語った。
「しかし、オリンピックには選手を変える力がある」
「橋本が圧倒的な強さを保てるかどうか、ライバルが変貌を遂げるかどうか」
千葉県の兼業農家で育った橋本は、2人の兄が体操をしているのを見て、6歳で体操を始めた。
高校在学中の2019年にシュトゥットガルトで開催された世界選手権に出場し、東京大会の開催が1年延期されたため、技を磨く期間が1年延長された。
内村は体力の消耗を理由に地元での総合競技への出場を見送り、橋本が決勝のクライマックスで主役となった。
3位で最後の回転となる鉄棒に臨んだ橋本は、ほぼ完璧な演技を披露した。
この演技で橋本は1位に浮上し、中国のシャオ・ルオテンとロシアの世界チャンピオン、ニキータ・ナゴルニーを抑えてタイトルを獲得した。
橋本は表彰台で「チャンピオンは泣いてはいけない」とした。
その後、橋本は力をつけ、2021年の世界選手権では中国のチャン・ボヘンに次いで2位に終わったが、その後2大会でタイトルを獲得した。
世界総合で6つのタイトルを獲得した内村に追いつくには、まだまだ道のりは遠い。
パリで金メダルを獲得すれば、内村の五輪記録と並ぶことができるが、22歳の彼の頭にあるのはメダル獲得だけではない。
「今年話題になったスポーツは何かと聞かれたときに、体操と答えられるように頑張りたい」と彼は記者団に語った。
AFP