ジェッダ:サウジアラビア人デザイナーのナスィバ・ハフィズ(Nasiba Hafiz)が今週、ジェッダのアジア風フュージョンレストラン「Crustacean」で、日本からインスピレーションを得た最新コレクションを発表し、アラブニュースの取材に応じ、水生生物から受けたインスピレーションについて語った。
デザイナーの鯉コレクションは、2017年のハフィズの日本への変革的な訪問からインスピレーションを得たもので、デザイナーはアラブニュースに次のように語った。「鯉は、忍耐、強さ、変革の象徴としてよく用いられます。多くの文化、特に日本では、鯉は上流や逆流を泳ぐことで知られており、障害を乗り越える能力の象徴とされています」
錦鯉は、実際にはこの種の非公式名称である。それらはしばしば「日本の鯉」または「錦鯉」と呼ばれる。この魚は、日本の文化では「泳ぐ宝石」として知られているが、これはハフィズが自身の服飾作品に鮮やかな色を使用していることを考えると、まさにふさわしい表現である。
「その鮮やかな色と優雅な動きは、平和、美しさ、そしてたくましさの感覚をも呼び起こします。2017年に日本を訪れた際、私は錦鯉に強く惹きつけられました。まるで、私の気持ちを象徴しているかのようでした。そして、それは、困難に立ち向かい、自己成長を遂げ、人生を変えたいという願いを抱くという、私自身の経験と共鳴するものだったのです」とデザイナーは説明した。
コレクション制作の道のりを振り返り、ハフィズは次のように付け加えた。「私は新型コロナウイルス感染症が流行する前にコレクションをデザインしていたので、どう進めていけばよいのかわかりませんでした。そこで、新しい生地と3ピースのスーツ、そしてネックピースなどの補完的なアイテムでコントラストを際立たせるという方法で、コレクションを再始動させることにしました。私はやり直し、再利用することに重点をおきました。持続可能なファッションを信じています」
Koiコレクションの各デザインには、デザイナーがファン層を築いてきた鮮やかな色合いと繊細なディテールが特徴となっている。
一方、Crustaceanは、錦鯉の池を配したモダンなベトナム風のインテリアが特徴的な同店で、海辺をイメージしたメニューを提供し、イベントを盛り上げた。