Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 日本
  • 「コロナ後」の秩序変化警戒=対中連携、各国に呼び掛け―河野防衛相

「コロナ後」の秩序変化警戒=対中連携、各国に呼び掛け―河野防衛相

河野太郎防衛相が欧米諸国との「積極外交」を展開している。(AFP)
河野太郎防衛相が欧米諸国との「積極外交」を展開している。(AFP)
Short Url:
29 Apr 2020 08:04:55 GMT9
29 Apr 2020 08:04:55 GMT9

河野太郎防衛相が欧米諸国との「積極外交」を展開している。新型コロナウイルスの世界的な流行で、各国との防衛交流が停滞。感染収束後に中国が軍事的、経済的に影響力を増すとの警戒感から、各国に連携を呼び掛けている。

河野氏は28日、英国のウォレス国防相と電話会談し、「自由で開かれたインド太平洋」構想をめぐり協力を確認。今月下旬以降、米国、フランス、ドイツ各国の国防相とも相次いで電話会談を行った。

背景には、新型コロナウイルス感染拡大の中でも、東・南シナ海で存在感を誇示する中国がある。中国は11~28日、空母「遼寧」など6隻を沖縄本島と宮古島の間で初めて往復させた。

ベトナム外務省は3日、ベトナム漁船が西沙(英語名パラセル)諸島付近で中国海警局の船舶に追突され沈没したと発表。中国は南シナ海で行政区設置に踏み切り、日本政府は「力による一方的な現状変更」(防衛省幹部)とみて、警戒している。

さらに、中国は「一帯一路」経済圏構想に参加した国々を中心に、マスクなどの物資や医療を支援。欧州では、中国を念頭に、経済低迷で通信などの重要インフラ買収への懸念も出始めた。

河野氏は28日の記者会見で「コロナの影響で国際秩序の枠組みにどういう変化が起きるか(各国と)話している」と説明。今後も各国との電話会談を重ね、関係強化に努める考えだ。

JIJI Press

特に人気
オススメ

return to top