
東京:二酸化炭素排出量削減と富士山の混雑緩和を目指す日本の当局は、登山客輸送に中国中車集団(CRRC)製の無軌道ゴムタイヤ式トラムシステムの導入を提案する予定であると、計画に詳しい関係者が語った。
この新しい提案は、これまで報道されたことはなく、地元自治体やその他の関係者が、環境やコストへの影響を懸念したことから、人気の高い吉田登山道の麓から5合目の登山駅と山頂を結ぶ軽便鉄道システムを建設するという当初の計画に代わるものとなる。
3,776メートル(12,3388フィート)の火山に登る登山客に最も人気の高いルートがある山梨県は、近く計画を発表する予定であると、この人物はロイター通信に語った。この情報はまだ公開されていないため、この人物は匿名を希望している。
山梨県と静岡県にまたがる富士山は、近年観光客が急増している日本でも最も人気の高い観光地のひとつである。
5合目に到着する観光バスや車の絶え間ない往来による公害や、登山道の混雑は、日本人が神聖視するこの場所を清潔に保とうとする当局にとって頭痛の種となっている。
2013年には富士山がユネスコの世界遺産に登録され、その魅力はさらに高まった。しかし、この認定は、混雑緩和や観光客による環境破壊の抑制、観光客用に建設された大型駐車場などの人工的な景観の修復を条件としたものだった。
上海証券取引所に上場している中国中車(CRRC)の「Autonomous Rapid Transit」は、磁気マーカーを使用し、無人運転も可能な新世代の路面電車である。
山梨県は、この路面電車に地元で生産される水素を使用する計画であると、情報筋は述べた。この交通システムは、鉄道システムの概算費用1400億円(8億9500万ドル)から、最大40%のコスト削減が見込まれていると、情報筋は述べた。
この関係者によると、新しい計画では、県は既存の富士スバルライン有料道路を使用し、すべての自家用車と観光バスの乗り入れを禁止する予定である。県は早ければ来年度4月から試験運行を実施したいと考えている。
また、山梨県は、市町村にまで路線を広げ、2030年代にJR東海が計画している磁気浮上式鉄道システムに接続する路面電車網の構築を目指しているという。
山梨県は計画についてコメントを控えた。
今年の7月から9月の夏山登山シーズンには、204,316人の登山客が山を訪れた。当局は、公共交通機関によって来訪者数を抑制したいと述べている。
ロイター