
静岡県は21日、富士山の混雑防止や危険な「弾丸登山」対策として、来夏から1人3000~5000円の管理料徴収を検討していることを明らかにした。任意の保全協力金1000円は廃止する。夜間の入山規制も導入する予定で、来年2月議会に条例案提出を目指す。
同日開かれた県安全快適な富士登山推進会議で規制案を提示した。管理料納付に加えて、登山ルールやマナーを事前学習することを入山条件とする。
この日提示された規制案では富士宮、御殿場、須走各ルートごとに開始時間(午後1~4時から翌日午前3時まで)が異なる。規制中は山小屋の宿泊予約者のみ通過することができるとした。
富士山では今シーズン、山梨県が初めて1日4000人の入山規制と2000円の通行料徴収を実施。静岡県は任意の事前登録システムを導入したが、規制は見送った。
登山者数は約20万4000人で前年の約92%だった。仮設ゲートを設置した山梨県側では、夜間の登山者が大幅に減少した。
時事通信