
東京:大相撲の新横綱が、日本古来のスポーツである大相撲の最高位への昇進を記念するセレモニーで金曜日に表舞台に登場した。
モンゴル出身の星龍は今週、大相撲史上74人目の横綱となった。
25歳の新横綱は、2021年以来初めてのことであり、現在最高位の地位にある唯一の力士である。
彼の昇進は、照ノ富士が今月初めに引退を発表した後、大相撲が30年以上ぶりに横綱不在を避けることを意味した。
晴天に恵まれた1月の午後、約3,500人のファンが、東京の明治神宮で行われた式典に参加した星龍を一目見ようと集まった。
その中には、2003年にモンゴル出身初の横綱となった星龍の叔父、朝青龍の姿もあった。
儀式は、前日に力士たちが手縒りした横綱の白い綱が星龍に授与されるところから始まった。
神職や年寄りの儀式に参加した後、土俵入りのために2人の力士に脇を固められた星龍は、綱を締めて土俵入りをした。
観客が息をのみ、拍手を送る中、彼は手を叩き、足を踏み鳴らし、低い姿勢で数分間しゃがみこんだ。
この土俵入りは、大相撲の上位場所でも初日に行われる。
終わった後、星龍は「ほっとした」と語った。
「たくさん稽古をしたのですが、それでも思ったより緊張しました」と、本名をスガラグチャア・ビャンバスレンと言う星龍は言った。
「あんなに大勢の人の前に立つのは初めてだった。でも、ちゃんとできたと思う」
叔父の朝青龍は、自分がこの式に参加してからちょうど22年目になっていた。
朝青龍は相撲界の悪童として知られ、2010年にはナイトクラブの外での泥酔した乱闘で男性の鼻を骨折させ、引退を余儀なくされた。
大相撲の権威ともたびたび衝突し、元日本代表の中田英寿とサッカーのチャリティー試合に出場したことで処分を受けたこともある。
しかし、彼のカリスマ的な人柄はファンも惹きつけ、甥のセレモニーの前後には観客にキスをしたり、セルフィーのポーズをとったりした。
きれいに整えられた髪、シャープなスーツ、スタイリッシュな丸眼鏡をかけた朝青龍は、モンゴルの伝統的な衣装で式にやってきた両親の隣に座った。
星龍は、自分の式が朝青龍と同じ日に行われたことは縁起が良いと語った。
また、3月の大相撲春場所で横綱デビューする際には「自分の相撲を見せたい」と語った。
「横綱としてきちんと振る舞いたい」
星龍は先週の大相撲新春場所で12勝3敗の好成績を収め、三番勝負の末に優勝した。
大関昇進の基準は決まっていないが、月曜日に開かれた横綱審議委員会で昇進が推薦された。
AFP