
鈴鹿(日本):4度のワールドチャンピオンに輝いたマックス・フェルスタッペンが、日曜日の日本グランプリのポールポジションを獲得し、マクラーレンのランド・ノリスがそれに続いた。一方、レッドブルデビュー戦となる角田裕毅は15位と振るわなかった。
フェルスタッペンはレッドブルで1分26秒983という驚異的なラップタイムを記録し、選手権リーダーのノリスに0.012秒差をつけてトップに立った。マクラーレンのオスカー・ピアストリは3位だった。
今シーズンはマシンに苦しんできたフェルスタッペンだが、土曜日の鈴鹿での予選では最後のラップでノリスを上回り、ポールポジションを獲得した。
「今シーズンのスタートや、この週末の状況を振り返ってみても、とても予想外のことだ」と、今シーズン初のポールポジションについてオランダ人は語った。
「とても特別なことだと思う」
オーストラリアで2位、中国で4位となったヴェルスタッペンは、今シーズンまだ優勝を果たしていない。
過去3シーズンは日本で優勝しているが、今回の予選での成功を過大評価することには慎重だ。
「『ああ、今僕は1位だ。すべてが完璧だ』なんて言わないよ」とオランダ人は語った。
「まだ解決すべき明確な問題がある。それに取り組んでいるところだ」
フェラーリのシャルル・ルクレールが4位、メルセデスのジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリの2人が5位、レッドブルのイサック・ハジャールが7位だった。
フェラーリのルイス・ハミルトンは8位、ウィリアムズのアレックス・アルボン、ハースのオリバー・ベアマンが続いた。
マクラーレン勢は今季絶好調で、メルボルンではノリスが、上海ではピアストリが首位でフィニッシュし、ワンツーフィニッシュを飾った。
ノリスは、日本グランプリでフェルスタッペンの独占状態を打破するために、「今夜はしっかり宿題をこなす」と語った。
「おそらくメルボルンと同じようなレースになるだろう。メルボルンは誰もが興奮するレースだった」
「でも、今回は何とかしてオーバーテイクを試みるつもりだ。楽しみだ」とイギリス人は語った。
先週リアム・ローソンの代役としてレッドブル入りした角田は、予選1回目で残念ながらQ2で敗退した。
角田はローソンより1つ下の順位で予選を終えた。ローソンはレッドブルでの2レースのみの参戦を経て、非情なドライバー交代でRBに戻ってきた。
「FP3(第3回練習)ではペースがあったので、今日の結果は予想外でした。残念です」と角田はスカイスポーツに語った。
「でも、ひとつポジティブなことは、クルマのことを理解し始めたこと。このクルマはRBと比較するとかなり運転が難しいが、クルマにはかなり自信を持っている」と語った。
ローソンと角田に加え、アルピーヌのピエール・ガスリー、ウィリアムズのカルロス・サインツ、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソがQ2で脱落した。
ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルテレット、ハースのエステバン・オコン、アルピーヌのジャック・ドゥーハン、アストンマーティンのランス・ストロールは、Q1で敗退した。
Q2では、ドライコンディションでコース脇の草に火が燃え移り、火花が散ったことで小さな火災が発生し、約8分間予選が中断された。
週末に5回目の同様の事故が発生し、2回目と3回目の練習走行も小さな火災により中断された。
日曜日のレースには雨が予報されており、さらなる展開の面白さが加わっている。
フェルスタッペンは、2台のマクラーレンとの戦いは「非常に厳しい」と語った。
「今シーズンはこれまで、彼らと戦うことができなかったが、ただ座ってそれを受け入れるつもりはない」
「全力を尽くすつもりだ。明日、それが可能であれば、全力で戦うつもりだ」
AFP